【2019年】今年買ったものを振り返ってみる【書籍編 後編】

「【2019年】今年買ったものを振り返ってみる【書籍編】」の後編です。

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『現代思想の冒険』

タイトルの通り、現代思想についての本です。構造主義や記号論に始まり、デカルト、カント、ヘーゲル、マルクスの思想の流れ、現象学や実存論など幅広い分野の「思想」が概観できます。小難しい話が初学者にもわかりやすく書かれているので、入門書としておすすめです。

『新・現代会計入門』

会計の本を読んだことがなかったので探した結果、この本にたどり着きました。700ページもある本ですが、会計について知らない私は「700ページも使って何が書かれているのか?」と興味を持ったことと、元々は日経の「ゼミナールシリーズ」だったものを改題したものということだったので購入。ゼミナールシリーズは独学に向いているというイメージがあったので。

内容は各章ごとに「ACCOUNTING TODAY」「THEORY AND HISTORY」「FIELD STUDY」の3つのパートに別れていて、それぞれ「現在の会計ルールや制度」「理論的側面や歴史的背景」「実務事例」となっています。これ一冊だけで多くのことを学べるので、やはり独学に向いているなぁという印象です。ちなみに、私は毎日10ページくらいずつ読んでいたので、読み終えるのに2ヶ月以上かかりましたw。

同著者の『新・企業価値評価』も読んでみたいと思っています。

『インデックス投資は勝者のゲーム』

これまで、お金や節税に関する本を読んだことはありましたが、投資の本は初めてでした。タイトルからも察せられる通り、アクティブファンドよりもインデックスファンドに投資すべきだという内容です。その理由は、第1章の「ゴットロックス家の人々」という寓話に集約されていると思います。

株式のファンド以外にも債券やETFについても書かれています。

『新 賢明なる投資家 上・下』

ウォーレン・バフェットの師とも言われるベンジャミン・グレアムの有名な著書。私はグレアムとは別の著者の注解が入っているものを購入しましたが(上下巻合わせて8,000円を超える)、価格に見合う価値はあったと思います。注解は本文の繰り返しになっている部分もありますが、グレアムの言っていることは現在でもあてはまるのかという内容も含まれているので、初学者の私にとっては勉強になりました。

『ソクラテス以前の哲学者』

タレスやゼノン、デモクリトスなどは他の書籍でもその名前は目にしていましたが、どのような考えをもっていたのかが断片的にしかわからなかったので、この本を購入してみました。そもそも残されている資料が断片的であったり2次的なものであったりするため想像による部分もあるのだと思いますが、それはそれで面白かったです。

本書は400ページくらいありますが、150ページほどが断片集になっています。断片ということもあり内容の解釈が難しいですが、想像力をかき立てられます。

『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ』

ウォーレン・バフェットが投資した約20銘柄のケーススタディーです。成功事例だけではなく間違いや挫折なども取り上げられており、独自の投資哲学がつくりあげられる過程には試行錯誤があったことがうかがえます。

『会社四季報 業界地図 2020年版』『日経業界地図 2020年版』

どちらを購入しようか迷いつつも、それほど高いものではないという理由で両方買ってみました。業界の分け方など細かな部分に違いはあるものの、大差ないという感じです。個人的には、海外の企業の売上なども日本円で書かれている会社四季報の方が直感的に理解しやすいかなぁと思いました。

見ているだけでも楽しいし価格も安いので、毎年買うことになりそうです。両方を買うかはわかりませんが…。

『現代語訳 論語と算盤』

このブログでも紹介した本です。「経営哲学」というイメージが強い本ですが、一般的な社会性や道徳性を説いているという意味では自己啓発本としても成り立ちます。現代語訳であるためかそれほど難しい内容ではないので、気軽に読むべき本だと思います。

『図解入門よくわかる 最新パワー半導体の基本と仕組み』

「SiCウェーハ」や「GaNウェーハ」に興味をもったので買ってみました。専門的な話になるので内容には触れませんが(私も完全には理解できていません)、Siウェーハがすべて置き換わるわけではないし、自動車向けのものは既に自動車関連メーカーが開発を進めSiCの内製も行っているようなので、新興企業が業界構造を変えるみたいな話にはならなそうです。

『株式投資で普通でない利益を得る』

ウォーレン・バフェットにも大きな影響を与えたとされているフィリップ・フィッシャーのグロース投資の本。時代に左右されにくい基本的な内容で、これ一冊で非常に多くのことを学べます。本書の核となる「周辺情報利用法」は、当時よりも現在のほうが重要性を増しているのではないかと思います。

『ヤバい集中力』

久々に軽めの本を…と思い購入。人間の脳の機能を「獣と調教師」に例えて話が進んで行くので内容はわかりやすいです(おそらく心理学などで使われる「システム1」と「システム2」に近い概念だと思います)。そして、集中力とはなにか、獣を飼いならすにはどうすればよいかという具体的な内容になっていきます。

決して悪い本ではないと思いますが、商品広告を読んでいるような気分になるのは私だけでしょうかw。

『ピーター・リンチの株で勝つ』

プロが目をつけていない銘柄や華やかさのない銘柄などを推奨し、プロに後追いしてはいけないという個人投資家目線の本です。いつも混んでいるお店の商品や自分の身内のお気に入りの商品などに目をつけて分析していく方法は、フィッシャーの周辺情報利用法にほかなりません。

特に銘柄選びで勉強になったのは、無成長産業や低成長産業から成長株を探したり、テクノロジーを使う側の会社に投資すべきであるという考え方です。

『投資でいちばん大切な20の教え』

ウォーレン・バフェットが大量購入し、株主総会で配布したという話があるほど有名な本です。投資の心理学的な面を凝縮したといった感じの印象です。また、リスクとリターンの関係について深く考察されていたり、行動経済学の考え方が応用されていたりと、他の投資本とは少し違う角度から投資というものを見ることができます。ただ、基本的な考え方はグレアムやフィッシャーのものと類似しています。

『聖書』

何年も前から読んでみたいと思っていましたがなかなか手が伸びず、今年ようやく購入。私が購入したのは『聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き SIO43DC』という2018年に出版されたものです。

聖書を読んだことがなかったのでどれを買えばいいかわからず、引照・注付きで新しいものをと思い、これを購入しました。毎日寝る前に少しずつ読んでいます。

『近代科学を超えて』

池田清彦さんの『構造主義科学論の冒険』の読書案内に村上陽一郎さんの『科学のダイナミックス』という本が紹介されており、それを購入しようと思いましたが、もう新品のものが売っていなかったので、同著者の『近代科学を超えて』という本を購入。現在読書中です。

「事実やデータの集積が理論をつくり上げている」という捉え方は必ずしも正しいわけではなく、むしろ「事実のほうが理論に依存している」という考え方は『構造主義科学論の冒険』でも見られましたが、この考え方を知ると世界の見え方が変わります。トーマス・クーンの『科学革命の構造』が読みたくてウズウズしてきますw。

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