株式投資の最高の実用書【億万長者を目指す バフェットの銘柄選択術】

「株で富を築くバフェットの法則」が面白かったので、バフェット関連の有名な本として「億万長者を目指す バフェットの銘柄選択術」を読んでみました。

日本語の翻訳本は2002年に発売されているようですが、人気があるにも関わらずKindle版が売っていなかったので、仕方なく紙の本で購入。ただし読み終えた今は、紙の本で購入してよかったと思っています。私が読んだ本の中では最も実用的な内容で、必要な箇所を何度も開いて参照することになりそうだからです。

結局は、優良企業の株を安く買うこと

本書の内容を簡単に要約すれば、「消費者独占型企業を選ぶこと」「株価が大きく下げたところで投資すること」になると思います。

消費者独占型企業とは、消費者がある製品やサービスを入手しようとした場合、その企業から買わなければならない(他に選択肢がない)ような製品やサービスを提供している企業のことです。字のごとく消費者を独占するような強い市場支配力を持った企業ということです。これは別の言葉を使えば「長期わたって安定して成長し続ける企業」ともいえます。

「株価が大きく下げたところで投資する」というのは、銘柄選びではなく買うタイミングです。要するに「安く買って、高く売る」の前半部分です。基本中の基本といえばそれまでですが、みんなが売っているときに買うことができるというのは、その企業と企業が行っている事業について知り尽くしていることと、周りの人とは違う行動を取れるある種の「図太さ」が必要になると思います。

これらをもっと簡単な言葉で言い換えれば「優良企業の株を安く買うこと」という身も蓋もないような言葉になりますが、結局はこれを行動に反映できるかどうかが重要になるわけですね。

私は株式投資をしている知り合いがいないので、そういう人と面と向かって会話をしたことはありませんが、この本を含めさまざまな投資の本にも書かれていますが、多くの人は短期間に大儲けしようとしているために、この「優良企業の株を安く買うこと」という当たり前のことを忘れてしまっているように思えます。もちろん最初からギャンブルとして捉えている人もいるのだとは思いますが…。

初学者向けでもあるし、中級者向けでもある

「消費者独占型企業を見分ける8つの基準」や「絶好の買い場が訪れる4つのケース」など、言いたいことが箇条書きでまとめられ、その後で説明が入っているので、他の投資本と比べても非常にわかりやすい構成になっています。内容についても初学者が学ぶには適しているように思われます。特にROE(自己資本利益率)についての概念や、内部留保の再投資による利益、自社株買いに対する考え方などは非常にわかりやすく書かれています。

また、本書の最後の方に書かれている「バフェット流投資のためのワークシート」という章では、企業分析と株価分析の質問リストがそれぞれ書かれており、その後でこの質問リストを使ったケーススタディが3つ紹介されています。これは初学者が読んでもある程度理解できるものだと思いますし、中級者?の方が読んでも株の本質を思い出させてくれる価値のあるものだと思います。この質問リストは実際に投資を行うときにもそのまま使えそうなもので、この部分を読むだけでも本書を買う価値があるのではないかと思います。

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