割安成長株投資【”普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術】

投資についてさまざまな人の考え方が知りたいと思い、投資についてのブログを探した結果「エナフンさんの梨の木」というブログを発見。そしてこのブログの著者は本も出しているということで、『”普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』をKindle版で購入してみました。

本書の「はじめに」でも書かれていますが、『ピーター・リンチの株で勝つ』などの著者であるピーター・リンチの投資法を日本株に応用したことで、資産を増やしていったそうです。この本をざっくりと分類すれば「成長株投資」の本ということになります。

この本の核となる考え方は「つ・な・げ・よ・う」分析という形でまとめられています。「つなげよう」とは以下の5つの頭文字をとっています。

これらひとつひとつに1章が割り当てられているので、投資初心者の人でも読みやすく理解しやすいのではないかと思います。

自分の仕事や趣味に関連する株を買う

『ピーター・リンチの株で勝つ』は私も読んだことがあります。個人投資家目線で書かれていて具体的な銘柄が想像しやすいので、どの株を調べればよいかという出発点としては良い書籍です。

→そのページはこちら「株の本質がわかる【ピーター・リンチの株で勝つ】

ピーター・リンチの投資法のひとつには「身近な企業やビジネスの知識を応用して投資する」というものがあります。自分が普段利用する製品やサービスを提供している企業や、自分の仕事と関連している企業など、自分がよく知っている事業を行っている企業について調べて投資するということです。エナフン流に言えば「強みを知れ」ということですね。

株式投資の本質は、企業が行っている事業に出資するということです。他の人よりも詳しく知っている事業に投資するというのはある意味当たり前のことです。自分がよく知らない事業に出資するというのは、中身のわからない福袋を買うようなものです。まれに自分に合う製品が入っていることもありますが、ほとんどはゴミ箱行きです。

会社四季報を読破する

本書の中のコラムとして「会社四季報を読破する」というタイトルのものがあります。これを読んで頭に浮かんだことは、テレビで林修先生が「辞書は引くものではなく読むもの」と言っていたことです。

言葉って単体では成り立たないんですよね。他の言葉と比較することによって境界線ができて意味が明確になったりします。たくさんの言葉を知っている方が、ある言葉の理解度は高まっていくということです。

企業を見る場合も同じで、PER とか ROE など何らかの指標も、他の企業や他の業界、あるいはその企業の過去の数値との比較になるので、単体の企業の今の数値だけを見てもなんの役にも立ちません。言葉と同じで、たくさんの企業を知っていることで、その数値が示す意味や背景にあるものが見えてくるわけです。

ものごとを深く理解するには、結局は大量のインプットを行うのが最も簡単でわかりやすい方法だと思います。まるで人工知能のようですが、人工知能が人間の脳をモデルに作られていることを考えれば、それほど突飛な考え方ではないことがわかります。

話は少し変わりますが、このコラムの中には以下のような文章もあります。

『もしかすると、投資初心者の中には「どこかにインスタントな勝利の方程式が存在し、それを知っているか知らないかが勝者と敗者を分けている」という勘違いをされている方がいるかもしれない。しかし、当然のことながらそんな方程式は存在しない。』(Kindle 位置No.342)

これは投資だけに限った話ではないですよね。アマゾンで書籍のレビューなどを見ていると、「当たり前のことしか書かれていない」という文章をよく目にします。たぶんこういう人たちは「成功者だけが知っている、論理で解き明かすことができない特別な方法」を探しているのだと思います。

答えは大抵「当たり前のこと」の中にあります。他のページでも書いた記憶がありますが、マジックの種を知っている人がそのマジックを見ても当たり前の現象として認識できますが、種を知らない人からすれば、なにか特別なことが起こっているように見えるわけです。(上で貼ったリンク先のページとほぼ同じことを書いてましたw)

「当たり前のことしか書かれていない」と感じている人は、すでに答えを知っているとも言えます。その当たり前のことをしたくないから、もっと簡単な方法を探しているわけです。

投資スタイル

本書の2章「流れを知る」では、投資スタイルを「成長株投資」「循環株投資」「割安株投資」の3つに分けて解説しています。

投資の分類の仕方については人によって異なっていますが、こうした考え方を知っておくことは、自分が今何をしているのかを認識するために重要だと思います。誰の言葉かは忘れましたが「一番のリスクは、自分が何をしているのかわかっていないこと」という考え方があります(誰の言葉でもないかも)。自分が何をしているのかわかっていないから、長期で積み立ててきた投資信託を、株価が暴落したからという理由で解約してしまったということが起こるわけです(そんな人が本当にいるのかどうかわかりませんが…)。

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