秀和システムの【図解入門業界研究シリーズ】がとても勉強になる

株式投資の本を何冊も読んでいくと、その企業が業界の中でどのような立ち位置にいるのかであったり、競争相手に対してどのような優位性を持っているのか、あるいはどのような優位性を作り上げようとしているのかなど、経営という視点で企業を見ていくことが重要であるというごく当たり前の結論にたどり着きます。

私の場合は割と早い段階でそのような考え方をしていたので、業界地図などを買って勉強していましたが、業界地図だと個別の企業の強みや方向性などがわからないのでインターネットで調べたりするわけですが、まとまった情報が見れるサイトというのはなかなかないので不便に感じていました。

個別の企業の情報は各企業が出している報告書などを見るとして、特定の業界について詳しく書かれている書籍がないか調べた結果、「図解入門業界研究シリーズ」にたどり着きました。

もともと製造業で機械加工などのものづくりの仕事をしていたので、とりあえず「機械業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本」を購入して、どんな感じの本なのか確かめてみました。

入門書としては十分なボリューム

私が購入した「機械業界の〜」では全6章に分かれていて、第1章では機械業界とは何なのか、どのように分類されるのか、その特徴や市場規模はどのくらいか、これまでの機械業界の歴史などが書かれています。

第2章から第5章は、機械業界を「工作機械・ロボット」「建設機械・プラント」「精密機器」「重機械、農業・縫製・食品・印刷産業機械」4つに分類し、それぞれの業界の説明やその動向、主要企業の紹介などになっています。

最後の第6章「業界の今後のキーポイント(課題と展望)」では、今業界が直面している問題や今後の方向性などが書かれており非常に勉強になりましたが、10ページほどしかないので、もう少しボリュームを増やしてほしかったです。

全体で見ると200ページを超える量なので、入門書としては十分なボリュームだと思います。ただし、日本企業が主になっているので、世界全体で見たときの業界の方向性や市場規模とか、海外の個別の企業はどうなのかということはほとんど書かれていません。

特定の業界について調べる上での入り口としては、かなり優れている本だと思います。ただ、日本の市場に焦点を当てているので、株式投資という視点で見た場合に、海外の企業と比較したときの競争力はどうなのかというのがまったくわかりません。もともと就職者や転職者に向けた本なのだと思うので、日本企業に偏っているのは仕方のないことなのかもしれません。

ただ、この「図解入門業界研究シリーズ」の代わりになる本が今のところ見当たらないので、あと何冊かこのシリーズを購入してみたいと思います。

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