人間関係とイノベーションのお勉強【天才を殺す凡人】

アマゾンからのメールでおすすめの商品として紹介された本です。

『天才を殺す凡人』というタイトルを見た瞬間に、私の頭の中にボンヤリとあった考えが一気に具体化され、非常に興味を持ちました。そして『職場の人間関係に悩む、すべての人へ』というタイトルの続き(サブタイトル?)も、人間関係が苦手な私にとって、さらに興味を引くものでした。

ただ、アマゾンのページを見てみると、どうやら物語形式になっているようで、買うかどうか1週間ほど悩んだ末に購入しました。

読んでみた感想としては、それほどページ数が多いわけではないですが、かなり内容の濃い本という印象でした。普通は物語形式にすると内容が薄くなると思いますが、この本はあまり脱線することなく、伝えようとしていることを一気に放出しているような感じです。

職場の人間関係に関する本なので、広い意味での経営学に通じる部分もあります。実際に経営学の用語もいくつか出てきますが、それについての説明はあまりありません。ただ、知らなくても普通に読み進められると思います。

3つの才能

この本では、ビジネスに必要な才能を「天才」「秀才」「凡人」の3つに分類し、その特徴や才能同士の関係性を学べます。これら3つは才能なので優劣があるわけではないですし、一人が一つの才能しか持っていないというわけでもありません。本書を読み進めていくと、才能を2つ持っているような、才能と才能の橋渡しをするアンバサダーと呼ばれる人たちも出てきます。

ただ、全体の割合を考えると凡人が圧倒的に多く、天才の割合が少ないので、天才の才能をどうやって活かすのか、どう守っていけば良いのかという視点で物語が進んでいきます。

人間が抱える悩みは一緒

本筋から少し外れますが、本書の中で鋭い指摘があったので引用します。

「人間が抱えるほとんどの悩みは一緒や。それは『自分でコントロールできないことを、無理やりコントロールしようとすること』から生まれている」

Kindle 位置No.197

「なぜ自分には才能がないのか」「なぜ自分の家はお金持ちじゃないのか」など、変更不可能なものや自分の持っていないものに目を向けても何も解決しません。

本書の中盤でも出てきますが「人生は配られたカードで勝負するしかない」わけです。自分の持っているもので何ができるのかが人生です。

日本は天才潰し?

何かの本で読みましたが、欧米の人が日本企業で働いたときに思うことは、同調圧力が強いということらしいです。

天才は毎日同じような仕事を繰り返していると飽きてきます。そして別の方法を思いつきますが、他人にうまく伝えることができなかったり、何かの枠組みから外れてしまうことを良しとしない人たちによって遮られます。もしうまく行ったとしても、何度も繰り返すうちにパターンが見えてきてしまいます。そして以下のようなことが起こります。

「そして天才が、凡人に好かれたい、多くの人に好かれたいと思って、迎合してしまった瞬間、『再現性』で天才は勝負してしまう。・・・このとき、天才は天才でなくなり、普通の人に降格するんや」

Kindle 位置No.781
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