バリュー投資の教科書【新 賢明なる投資家 上】

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知る人ぞ知る名著らしいです。原著の著者は、ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムです。

この本の原著の初版が出版されたのは1949年です。私が購入したのは原著の第4版の内容にプラスして、現代に合わせた注解がついたものの翻訳です。注解がついていないものも売っており、そちらは3800円(税別)で購入できますが、注解がついたものは上・下巻合わせて7600円(税別)と倍の値段します。

購入時にさらに迷ったのが、アマゾンのKindle版で購入すると1000円以上安くなることです。私は学術書や専門書、昔から読み継がれている本は紙で買うようにしていますが、投資の本をどう扱えばよいのかが、まだ私の中で確立されていません。

いろいろと迷いましたが、とりあえず注解ありの上巻だけを紙の本で購入しました。

読んでみた

読み始めたときは「何度も読み返す本ではないかもしれない」と思い、正直「Kindle版を買えばよかった」と思いました。しかし、半分ほど読み進めていくと、内容が面白くなってきました。

第1章で投資と投機を区別することが書かれていますが、これ以外にも防衛的投資家と積極的投資家という分け方をしており、その具体的な内容が本書の中盤ぐらいから表れてきます。積極的投資家の中でも消極的方針と積極的方針に分けていて、このあたりはいい勉強になりました。

私は債権にはあまり興味はありませんでしたが、債権に関する記述も多くあり、少し興味を持ち始めました。

また、過去のデータがふんだんに用いられており、初心者にとってはこれだけでも勉強になります。

注解については人によって意見が分かれるかもしれませんが、本文を補完する文章という認識が持てれば、それほど悪いものではないように思います。

内容とは関係ありませんが、この本は数字が多く出てきますが、縦書きなので数字が全部漢数字になっており非常に読みにくいです。あと、参考文献として書籍名や雑誌名、ウェブサイトのURLが記載されていますが、章末や巻末ではなく本文中に挿入されているのでこれもまた読みにくくする原因になっています。追加されている注解に特に多いです。

とはいえ、内容自体は非常に優れていると思いますので、来月には下巻も購入予定です。最近は金銭感覚がおかしくなってきているので、投資資金を増やすためにも、制御しながら物を買うようにしていますw。

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