私の不安の対処法

以前「不安からの解放」というページで、デール・カーネギーの『道は開ける』という本を紹介し、この本によって私自身も生きやすくなったことを書きました。ただ、実際に不安に襲われると、頭ではわかっていてもなかなか不安を振り払うことができない場合もあります。私のように毎日一人で仕事をしていて、人と会う機会が極端に少ない場合は特にそうです。

そこで、私がいろいろと試してみて効果があったと思える具体的な方法をいくつか紹介したいと思います。

ただし、基本的な考え方は「不安からの解放」で書いたことと同じで、要約すると以下のようになります。

運動する

今考えるとおかしな話ですが、以前の私は毎日20分ほど外を歩くことと、たまにきつくない程度の筋トレをするくらいで、自分は運動不足ではないと思い込んでいました。

あるとき、外出先から家に帰ろうとすると雨が降っており、傘を持ってきていなかった私は、歩いて5分ほどの距離を走って帰りました。走ることがどれくらいぶりなのかわからないほど走っていなかったためか、息切れする前に足が疲れてしまい、途中で歩いてしまった程です。

大きな変化に気がついたのは、次の日の朝でした。朝の外気温が10°以下の寒い季節でしたが、手足がポカポカして暖かかったのです。

それまでは一日中手足が冷たくて、大して水仕事もしていないのに手荒れがひどく、あちこちがひび割れたりしてカサカサになっていました。今思うと、顔の皮膚もカサカサになっていたし、目の下にクマのようなものができていて、顔色もかなり悪かったと思います。

その日からほぼ毎日ランニングをするようになりました。最初の1ヶ月くらいはわずか数分しか走れませんでしたが、徐々に走っていられる時間も伸びていきました。

毎日手足がポカポカしている状態で、みるみるうちに手荒れが治っていき、1、2週間ほどで顔色も良くなり、肌もすべすべになりました。そこで自分がどれだけ運動不足だったのかということに気がつきました。

この時期に思い出したのが、『脳を鍛えるには運動しかない』という本です。この本を読んだのがだいぶ前なので詳しいことは書きませんが、運動することによって学力が伸びることや、脳全体のバランスが整い、不安やうつ、注意欠陥障害、依存症などの精神的な問題にも効果があるということが書かれていたと思います。

私は重度の精神疾患ではないと思っていますが、ランニングをするようになってからは余計なことを考えなくなり、ひとつのことに集中できる時間がかなり伸びた気がします。また、食事や睡眠、運動や散歩をすることや、コーヒー1杯飲むことさえも楽しみに思えるようになり、以前よりもさまざまなことを前向きに捉えられるようになった気がします。

人が不安(ストレス)を感じると、手足などの末端の血流量が低下するということをテレビで見たことがありますが、心理学では生理的反応が先にあって、そのあとで感情が生起するという考え方があります。この考え方を当てはめれば、ストレス反応によって末端の血流量が低下し、その結果不安という感情が生起すると考えられます。これは私の勝手な考えですが、運動が末端の血流量の低下を防ぎ、不安を軽減させるのではないかと思います。これは心理学的な視点であって、脳的にはもっと別の説明があるのだと思いますが、いずれにしても、運動は身体的な健康だけではなく、精神的な健康にも大きく影響を与えるわけです。

ドラマや映画を観る

昔はテレビドラマや映画をたくさん観ていましたが、本を読む量が増えたことと、YouTubeで動画を観るようになったことによって、今はかなり減りました。四半期毎に面白そうなドラマをチェックして一応録画はしておきますが、放送時間がズレて録画できていない回があったりして、結局ハードディスクから消去して観ないで終わることが多いです(なぜ時間通りに放送しないのか、と怒ってみたところで、相手は営利企業ですから仕方がない)。

そんな状況でもハードディスクに残っているものもあり、精神的に疲れているときにまとめて一気に観ることがあります。すると、昔ほどではありませんが、怒りや悲しみ、喜びといった感情の変化が生まれ、不安や恐怖といった感情はかなり軽減されます。マンネリ化した日常とは違う刺激が得られるというのも理由のひとつかもしれません。

理由はどうあれ、私の場合は気分的に楽になり、ものごとをある程度楽観的に捉えられるようになります。

若いときに音楽を聴くのは、心理的な安定を保つためという話を何かで見た記憶がありますが、ドラマや映画にも同じような効果があるのかもしれません(ドラマや映画の中でも音楽が流れているのではっきりと分けることはできませんが…)。

同じ本を繰り返し読む

私は子供の頃、同じアニメや映画を何度も繰り返し観ていました。観たくて観ていたというよりは、他にすることがなくて仕方なく観ていたという感じです。これは今でも変わっていなくて、同じYouTubeのゲーム実況動画や同じ本を何度も繰り返し観ています。

今でも他に観るのがないというのが理由で繰り返し観ることはありますが、本の場合は少し違っていて、読んでいて安心感が得られたりワクワクするような本を繰り返し読んでいます。

読んだ回数が一番多い本はおそらく、太宰治の『人間失格』だと思います。理由は自分でもよくわかりませんが、主人公が非常に不安傾向の強い人物であり、それを共感できるからなのか、あるいは自分のほうがまだマシだと思えるからなのかもしれません。

最近ハマっている本は、一ヶ月くらい前に紹介した『天才たちの日課』です。作家や芸術家などがどのように一日を過ごしていたのかを知ることは参考になるだけでなく、自分もそういった生活をしてみようかと想像してワクワクしたり、歴史に名を残した人たちでも、毎日何時間もしっかりと仕事をしていたのだという安心感が得られます。

たぶんキリスト教の聖書とかでも繰り返し読むものだと思います。それは内容を忘れないためであったり、理解を深めたりすることが理由であると考えられますが、それ以外にも内容を知っているという安心感があり、そうした安心した時間を過ごすためなのではないかと私には思えます。

「優れた本を繰り返し読むことが良い読書である」とは誰の言葉なのかはわかりませんが、優れているかどうかは絶対的なものではなく、人によって異なる相対的なものだと思います。そうだとすれば、自分が読んでいて楽しい・安心できると思う本を選ぶことが、最も優れた選択であるように思います。

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