仕事でも使える【勉強がしたくてたまらなくなる本】PART 1

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久しぶりにKindleの電源を入れて、これまでに購入した本を確認していたときに目についたのが、この「勉強がしたくてたまらなくなる本」です。最初は「こんな本買ったっけ?」と思いましたが、内容を見てみると「あぁ〜これか」と記憶が蘇ってきました。

電子書籍の問題点のひとつは、物理的な実態がないので端末を立ち上げないと目にする機会がないということです。つまり、記憶から消えやすいということです。

電子書籍のデメリットはさておき、この本は4年以上前に読んだ本ですが、今読み返してみると、知らず知らずのうちに実践していたことや、今では私の中で常識的な考え方になっていることがいくつかあったので紹介していきたいと思います。

まずは物を捨てよう

第1章のタイトルは「筆箱を捨てれば、勉強がしたくなる」というインパクトのあるものです。

著者によると「筆箱の中身がパンパンな子は、たいてい成績が悪い」と言います。筆箱の中身と成績に直接的な関係はないが、間接的には影響しているとにらんでいると書いた上で、その理由も書いています。

それを私なりに要約すると、必要なものと必要ないものを分けて、必要ないものを捨てるという「整理」ができていないということです。これは筆箱に限らず、部屋や机の引き出し、カバンの中、ひいては頭の中もゴチャゴチャしていることを表しています。

一般的に、たくさんの物に囲まれている環境は、ひとつのことに集中するには向いていないとされています。これは勉強だけに限らず、あらゆるものごとに当てはまると思います。集中したいものとは関係のないものが視界に入るだけでそちらに注意が向き、人は集中力が低下することがあるのです。

もう一つ心理学的な観点から、人は集中するのに認知資源が必要になるとされています。この認知資源は判断をする際にも使用されます。筆箱は勉強をする前に必ず開くもので、その中からペンなどを取り出しますが、たくさんのペンが入っていればどのペンを使おうか判断をすることになります。つまり、勉強の前に認知資源をそこで使ってしまうということです。

この手の話でよく用いられる事例として、スティーブ・ジョブズが同じジーンズとシャツを何枚も持っていることが挙げられます。つまり、毎日の服選びに認知資源を使わない工夫をしていたということです。

物を減らすことの効用は、これ以外にもこの本の中でいくつか挙げられていますが、ここでは2つだけ取り上げます。

整理すれば整頓の必要がなくなる

物が少なければ、片づけたり整頓する時間を短くすることができるし、そもそも整頓する必要がなくなることさえあります。片づけたり整頓する行為というのはパズルのようなもので、人によっては脳にかなりの重労働を強いることになります。これは頭が良い悪いという問題ではなく、脳の構造の違いの問題です。

経験がある方も多いと思いますが「いつか片づけよう」「いつか捨てよう」と置いてあるダンボールや読み終えた本、他使わないもの、いらないもの。これを見るたびに「やらなきゃ」「いつやろうか」と思いつつも後回しにする行為は、認知資源を消費するものらしいです。

私の部屋を見渡すと、使っていないローテーブルとノートパソコン、新しいものを買ったので処分を決めているプリンター、もう読まないであろう小説の山・・・。

「はぁ〜。やらなきゃ」

勉強道具は、自分が気に入っているものだけを買う

物が多くゴチャゴチャしている部屋で生活している人は、浪費する傾向があるという研究があります。その理由として、物が多い部屋で生活している人は、何かを買うときにどこにそれを置くかを考えないために次々と物を買い、物が増えてしまい、逆に十分に整理整頓されている部屋で生活している人は、買う前にどこに置くかを決めてから購入するので、それが浪費のストッパーになっているという考え方があります。

理由はどうあれ、整理整頓ができている人は無駄なものを買わないため、必要なものにお金をかけることができます。著者は、ワクワクして使いやすい勉強道具を選ぶことで、勉強がしたくなると言います。誰にでも経験があると思いますが、新しいものを買ったときには早く使ってみたいというワクワクがあるものです。それを勉強でも実践しようということですね。

この本では実際に著者が使っている鉛筆、ノート、筆箱が紹介されていますが、私が今使っているノートはこの本に影響を受けて同じものを使っています。アピカの「プレミアムCDノート」というもので、普通のノートと比べるとかなり価格が高いですが、紙の表面がつるつるしてなめらかで、96枚(192ページ)もあるため長く使えるので気に入っています。

このノートは、他の著者の本でも紹介されており、そこでは「できるだけ大きくて罫線の入っていない無地にするのが良い」ということが書かれていたので、私も納得してA4サイズの無地を買ったわけですが、これは失敗でした。ノートは、用途や使う環境によってどれが良いのかは変わってくるという当たり前のことを考えていなかった私の責任です。私の環境では大きすぎて邪魔なだけでした。無地というのも、後で見返したときに見づらいので、結局自分で線を引いて使っています。次に買うときはA5サイズの罫線入りを買おうと考えています。

話がやや脱線してしまいましたが、人によってあるいは使う環境によって合う合わないがあるので、いろいろ使って試してみるのがおすすめということです。

私が4Kモニターを買ったのも、2万円以上するキーボードを買ったのも、毎日使う物は使いやすくてワクワクするものを使いたいというこの考えが頭の片隅にあったからだと思います。

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あとがき

ここまで書いてきたことは、この本の内容の1〜2割程度にすぎません。改めてこの本を読んでみると、仕事や日々の生活の中で応用可能なものがたくさんあり、宝の山であることに気がつきました。

著者はおそらく経験によって得た知識を本にしたのだと思いますが、心理学的に見ても理に適っているものが多いことに驚きました。

巻末の著者紹介を見てみると、元予備校講師で「リアルドラゴン桜」とも呼ばれているとか。現役の予備校講師や学校教員にも勉強法の指導を行っている「先生の先生」でもあると書かれています。

他にどんな本を書いているのか見てみると「進撃の英語」という本だけでした。

この本についての記事を書いていると、書き終わるまでに何日かかるかわからないので、とりあえずここで一区切りにします。残りはまた別の記事にしたいと思います。

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