サブドメイン・サブディレクトリ問題

※当サイトでは広告を掲載しています

ネット上で調べるとわかりやすく書かれているサイトがたくさんあるので、マルチドメインを含めてメリットとデメリットをまとめてみました。

マルチドメイン

用途

サイトのテーマやターゲットユーザーが全く異なるサイトを作る場合に使う。

メリット

デメリット

サブディレクトリ

用途

サイトのテーマと関連性が高く、下位カテゴリーに属する内容である場合に使う。

メリット

デメリット

サブドメイン

用途

マルチドメインとほぼ同じか、マルチドメインよりもやや関連性のある内容を扱うサイトを作る場合に使う。

メリット・デメリット

私はどのように運用してきたか

サイトを作り始めた最初の頃は、新しくサイトを作る場合にはサブドメインとしていくつか作っていました。

私はごちゃごちゃしているのが嫌いなので、サブディレクトリではなくサブドメインを使ったことは良かったとは思っていますが、それぞれのサイトでスタイルシートを微妙に変えて作っていたので、管理が非常に大変でした。今は、このドメイン内のサイトのレイアウトを同じにして、スタイルシートもできる限り同じになるようにして管理をしやすくしました。

その後、全く異なる内容のサイトを作るために新たにドメインを取得したわけですが、このドメインではすべてサブディレクトリにしました。ただし、テスト用のサイトとしてサブドメインも使っています。

こうして、マルチドメイン、サブドメイン、サブディレクトリを並行して運用してきた感想を書いてみたいと思います。ここからが本編ですw

サブドメインにはメリットがほぼ無い

サブドメインは、マルチドメインとサブドメインの中間的存在だと言われています。確かに用途をみれば中間に位置づけることができますが、ドメインパワーの恩恵は想像以上に小さなものだと思います。

実際にマルチドメインとサブドメインでいくつかのサイトを作ってきた私の感覚では、アクセス数の増加速度にほとんど差はありません。ネット記事で書かれている情報でも、最近はドメイン単位やサイト単位よりもページ単位での良し悪しが重視されているという指摘もあります。

私のサイトではわかりやすいペナルティを受けたことが無いので、この影響についてはわかりませんが、サブドメインを使うメリットはほぼ無いと考えたほうが良いのではないかと思います。

検索エンジンは本当にドメインでサイトを区別しているのか

そもそも、ドメインやディレクトリ単位で区別すること自体に疑問があります。

検索エンジンは、人がサイトを見たときに感じる「見やすい―見にくい」「有益―無益」「楽しい―つまらない」といった感覚を数値化し、特定のキーワードで検索したユーザーに対して、どのようなページがこのユーザーに合うのかを判断して検索結果を表示させていると考えられます。もしそうだとすれば、上述したようにページ単位の評価が重視される理由もわかります。

ただ、特定のキーワードで検索すると、サイトのトップページが表示されることもあります。大抵のトップページはリンクばかりで、有益な情報が載っているとは考えにくいです。おそらく、有益な情報があるページへのいくつかのリンクがあるページも評価の対象となるのだと考えられます。

これだけで検索エンジンが、ドメインでサイトを区別していることの否定にはなりませんが、少なくとも別の可能性も見えてきます。リンク構造です。単純に言えば、リンク構造が密であれば同一サイト、疎であれば別サイトという考え方です。

最近のAI(人工知能)では、ディープラーニングと呼ばれる多層ニューラルネットワークモデルが使われています。Google検索なども例外ではないはずです。ニューラルネットワークは、脳の機能をモデル化したもので、ノード(ニューロン)とノード同士を結ぶリンク(シナプス)によって成り立っています。これは、サイトのページとページ同士を結ぶリンクという構造と酷似しているため、リンク構造によってサイトを区別しているという考え方も、それほど飛躍したものとは言えないでしょう。

このような考え方をすれば、例え別のドメインだとしてもリンク構造が密であれば、同じサイトとして認識される可能性があります。これはドメイン自体に優劣があるというこれまでの考え方を否定するもので、リンク構造が密なページの集まりに優劣があることを意味しています。

もしそうだとすれば、マルチドメインかサブドメインか、あるいはサブディレクトリが良いかという議論は的外れということになります。

あとがき

この記事を書き始めたときは、サブドメインとサブディレクトリの比較ページにしようと考えていましたが、書いてるうちに別の考えが浮かんできて、当初の予定とは全く異なる記事になってしまいました。

人が、同じサイトなのか別のサイトなのかを判断する基準はおそらく見た目でしょう。ページのレイアウトや色、ヘッダーのデザインなど、これらが同じなのか違うのかで判断するはずです。ドメインで判断するのは、私のようにサイトを作っている人間だけでしょう。

結局のところ、ドメインやディレクトリは作る側あるいは使う側にとっての、管理しやすくするためのツールでしかないのだと思います。というか、もともと管理機能として作られたものでしょう。どのツールを使うかで検索順位が変わるとか意味不明です。

ただ、ドメイン単位ではなくページの集まりに優劣があることを個人で証明するのはかなり難しいです。何らかの形でチャレンジしてみたいとは思っていますが・・・。

「サイト運営」のページ