オーソリティーサイトの作り方【Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]】

※当サイトでは広告を掲載しています

「アフィリエイト」や「ブログで稼ぐ」みたいな本は、これから始めたい人向けの本ばかりなので、書店で立ち読みしたことはあっても購入したことはありませんでした。ただ、この『Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]』は「毎月1万〜30万円ほどの報酬を得ている読者がワンランク上」を目指すための本、とアマゾンの商品説明に書かれており、どんなことが書かれているのか気になったので、Kindle版を購入してみました。

アドセンスについてというよりは、アクセスを維持し続けるサイトの作り方

全体的な内容としては、商品説明にも書かれている通り、「10年先も安定して稼ぎ続ける」サイトのテーマの選び方や構築法と、このようなサイトと相性の良いAdSenseについて解説されています。AdSenseそのものについては多くのページを割いているわけではなく、メインは長期間にわたって安定したアクセスと収益を上げるサイトの作り方になっています。

もともと私は、更新を止めてもアクセス数を維持できるように、10年先や20年先でも情報が古くならないようなジャンルを選んで(このブログ以外の)サイトを作ってきたので、この本と私の考え方はかなり似ています。ただ、私のサイトはアクセス数を維持することには成功しているものの、収入の高さに関しては成功したとは言い難いので、何が良くて何が悪かったのかがわかって非常に勉強になりました。また、同じような考え方を持っている人が成功していることも励みになりました。

これから始めてみようという方には少し難しい本かもしれませんが、毎月数万円稼げている人や、更新し続けないとアクセス数が減ってしまいなかなか収入が増えないという方には、非常に有益な本だと思います。

サイトの構造について考え方

個人的に特に勉強になったのが、サイトの構造やオーソリティー(その方面の権威)化に関する部分です。もちろんこうした考え方を知らなかったわけではありませんし、新しい概念でもありませんが、体系的に説明されていて頭の中が整理整頓できました。

人のオーソリティー化とサイトのオーソリティー化を区別して、サイトのオーソリティー化はブログだけでは不十分であるという点や、ストック情報のページにフロー情報を混ぜないようにすることなど丁寧に説明されています。また、サイトのコンテンツを「ブログ型コンテンツ」「完結型コンテンツ」「ツール型コンテンツ」にわけ、1つのサイト内に2つ以上の表現形態を組み込むという考え方は、私の頭の中にもぼんやりとはありましたが、体系的にまとめられていたので非常に参考になりました。

おわりに

ネット上のサイトの多くはブログ形式になっており、サイト内から必要な情報を探し出すのはかなり大変です。サイト内で必要な情報がすべて用意されていて、それぞれのページへアクセスしやすい状態になっていれば価値の高いサイトになるであろうというのが、私がブログを作ることを避けていた理由のひとつでもあります。

サイトの構築法についても同じで、ネットで調べるだけでは複数のブログから意図や目的がバラバラの情報を継ぎ接ぎして使うことになるので、結果を出すのに苦労します。

サイトの構造について体系的まとめられている本書は、かなり希少な存在だと思います。

「サイト運営」のページ