ロジクールの1万円マウスを購入【MX ANYWHERE 3】

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今回購入したのは、ロジクールの「MX ANYWHERE 3」という価格が1万円以上するマウスです。

以前「MX MASTER 3」という最上位モデルをいつか買おうというページを書きましたが、それから早一年。機能的には私に合っているマウスだと思いますが、1万円以上する価格と、大きさと重さがネックになって、結局買わずにいました。

しかし最近になって「MX ANYWHERE 3」というモデルが発売されたことを知り、いろいろと調べてみると「私が求めていたマウスじゃん」と思い購入を決意。

名前に「3」と入っていることから「2」があるはずなので調べて見ると「2S」というモデルを発見。一年前に調べたときに候補から外れたのはなんでだろうと思いロジクールのサイトを見てみると、一番の理由はおそらく1万円もする理由がわからなかったことだと思います。このマウスに関する知識がない状態を想定して見てみると、これまで私が使ってきた4000円のマウスとほとんど違いがないように見えます。

「2S」を使ったことがないので正確なことはわかりませんが、いろいろなサイトを見る限り「3」になって変わったところが結構あるみたいです。

これ以外にも変更点はあるみたいですが省略します。

MX MASTER 3 ではなく MX ANYWHERE 3 にした理由はコンパクトであることです。MX MASTER 3 は親指を置くところについているホイールで横スクロールができ、この機能を使いたいので欲しかったわけですが、冒頭でも書いた通り大きすぎるというのがネックになっていました。MX ANYWHERE 3 は横スクロール用のホイールがついておらずコンパクトに作られていて、さらにサイドボタンを押しながら真ん中のホイールを回すことで横スクロールをすることができるのです。他のマウスでもホイールを左右に傾けて横スクロールできるものもありますが、使いづらいしスクロール速度が遅く使い物にならなかったので、これまではスライドバーを使って横スクロールをしていました。横スクロールはエクセルやテキストエディタを使用しているときに結構使うので、とにかく一度使ってみようと思い購入に至った感じです。

これまで使っていたマウスの問題点

これまでは、2019年の3月にキーボード「CRAFT」と一緒に購入した「M590」というマウスを使用していました。このマウスは4000円くらいで購入したもので、それほど悪いものではないのですが、グリップ部分がラバー素材でぬるぬる滑って使いづらいのと手垢がなかなか落ちないこと、そしてホイールのラッチがほぼないことから少しストレスを感じていました。

使いはじめてもうすぐ2年になりますが、キーボードは価格の高いCRAFTを使っていて不満がないのに、マウスはそれほど高くないものを使って不満があるというアンバランスな状態を解消するために、ようやく重い腰を上げました。

開封

色はペイルグレイを選びました。Mac mini もキーボードもグレイでマウスパッドが黒なので、白系を取り入れました。これ以外にグラファイトとローズがありました。

最近よく思うのが、なぜ白、黒、ピンクと一般的な色で書かないのかということです。「白を買ったのに灰色じゃねーか!」みたいな苦情が多いのでしょうか。それとも見慣れない色名のほうが売れるのかな?理由が知りたい。

箱 in 箱です。

開けてみると、マウス本体がポンと置いてありました。しかもなんか汚い。黒い箱の繊維がいっぱいついていました。CRAFT はそこそこ高級感のある箱でしたが、これはかなり安っぽい箱です。1万円もするのに扱いがひどい。

マウスを移動させるとレシーバーが出てきました。このマウスはバッテリー内蔵で電池交換が必要ないので、マウス本体にレシーバーを収納することはできないようです。ちなみに Bluetooth 接続であればレシーバーは必要ありません。

箱の一番下には充電用のケーブルと紙類がありました。

全部出して並べてみました。なぜか MX KEYS というキーボードのカードが入っていました。イチオシ製品でしょうか。CRAFT のダイヤルがついていないバージョンだと思うので、私としてもおすすめの製品ではありますが…。

一番私が気になっていたのは、側面のシリコン製の部分。ラバー素材と大きな違いはなさそうですが、触り心地が少し良いような気はします。

個人的には手垢を拭き取るのが簡単なプラスチックにしてほしいけど、シリコン製だと手垢がつきにくいとかあるのかな?なぜこういう素材を使いたがるのかよくわからない。プラスチックの方が使いやすいと思うのは私だけなのか?

プラスチック部分は質感が良いです。特に上面の白い部分は高級感があります。

前面に充電用のポートがあります。

外から見える部分で金属が使われているのは、このポートとホイールだけみたいです。

裏面に電源スイッチと接続機器を切り替えるボタンがあります。切り替えボタンは頻繁に使うものではないので、裏面にあるのはありがたい。

右は M590 です。ANYWHERE 3 の方がやや小さいですが形状は似ています。ただ、高さはANYWHERE 3 の方がだいぶ低いので、ちょっと慣れが必要かもしれません。

セットアップ

もともとキーボードとマウスでレシーバーを使っていたので、マウスの電源を入れればつながると思っていましたがダメでした。やり方を覚えていなかったので、マウスにくっついていたシールに書かれているウェブページを見てみると、Logicool Options というアプリ内からセットアップを行うようです。

左下に「デバイスの追加」がありました。

「UNIFYING デバイスの追加」をクリックすると「Unifying ソフトウェア」が開くので、そこでデバイスを追加できます。

マウスは動くようになりましたが、Logicool Options に新しく追加したマウスが表示されません。一度 Mac を再起動してみましたがダメでした。

Logicool Options の最新版をダウンロードしてインストールしてみると、無事に追加されました。長期戦にならなくて良かった〜。

古いマウスは表示されたままになっていますが、削除するやり方がわからないのでそのままにすることに。

「ポイント&スクロール」の画面では、ポインタ速度とホイールの設定ができます。M590 では「ポインタ速度」「スクロール速度」「スクロール方向」の3つしかありませんでしたが(Windows では「スムーズスクロール」もあった気がします)、MX ANYWHERE 3 ではかなり増えています。

先に説明しておくと、このマウスのホイールにはラチェットモードとフリースピンモードがあります。ホイールの手前側にあるボタンを押すとモードが切り替わります。ラチェットモードはホイールを回したときにコリコリした感覚がある状態で、フリースピンモードはコリコリがなく抵抗がほとんどない状態になります。以下、順番に見ていきます。

スムーズスクロールを有効にすると、スクロールがなめらかになります。ラチェットモードでも有効・無効の違いはわかりますが、フリースピンモードでより顕著になります。ガクガクした感じがなくなり、スマホやタッチパッドを操作しているようになめらかな動きになります。有効にするか無効にするかは好みだと思いますが、私は無効にしています。

水平スクロールを有効にすると、サイドボタンを押しながらホイールを回すと水平スクロールになります。この機能が使いたくて購入したのでもちろん有効にします。

「スクロールの力」というのは、ラチェットモードにしたときのラッチ(コリコリ)の硬さです。小さくすると抵抗が小さくなりフリースピンモードに近づいていき、大きくするとコリコリ感が強くなります。ホイールに少しガタツキがあるので、このスクロールの力を最大にすると回し方によっては音がなるので、私は真ん中くらいにしています。

SmartShift を有効にすると、ラチェットモードで勢いよくホイールを回したときに一時的にフリースピンモードに切り替わります。私はフリースピンモードをあまり使わないので無効にしています。

「SmartShift の感度」は、左側に行くほどより弱い力でフリースピンモードに切り替わり、右に行くほどより勢いよく回さないと切り替わらないという設定です。

最後の「固定スクロールホイールモード」ですが、よくわからなかったので調べてみると、ホイールモードの切替がどのボタンにも割り当てられておらず、かつ SmartShift が無効になっているときに固定スクロールホイールモードになるようです。要するに、Logicool Options を開かないとモードの切替ができませんよ、という状態みたいです。

使ってみた感想

3〜4年くらい静音マウスを使っていて、カチカチとクリック音がなるマウスは久しぶりなのでちょっと新鮮です。やっぱりマウスはカチカチなったほうが良いかもしれません。

使い始めてまだ数日ですが、最初はこのマウスがなぜ1万円もするのかよくわかりませんでした。強いて言えば、ホイールが高いんだろうなと思っていました。ただ、2日ほど使って「ここをこうした方がもっと良くなるんじゃないか」ということを考えたときに何も思いつかず、このマウスに対して不満がほとんど無いことに気がつきました(シリコン素材やめてほしい問題を除いて)。

よく考えたら、今使っているキーボード CRAFT でも、私は左上にあるダイヤルを使わないしフロー機能も使っていないので、ここがずば抜けて優れているみたいなところはないです(キーの押し心地が私に合っているという地味に優れている部分はありますが…)。しかし不満はまったくありません。

こういう毎日使うものって、派手な機能がついているよりも基本的な機能がしっかりしていることの方が重要な気がします。そういう視点で見ると、このマウスは見た目が非常にシンプルで洗練されていて、部品のひとつひとつが丁寧に作られている気がします。これはあくまで私の主観で、実際はホイールとかフロー機能とかにコストがかかっているのかもしれませんが…。

どちらにしても、もう少し使ってみないと1万円の価値があると言えるのかわかりません。

ただ、間違いなく買ってよかったです。

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