【Shure AONIC 50】「音が良い」とはこういうことなんだ!

今回はShureのワイヤレスヘッドホン「AONIC 50 ホワイト」を購入しました。

このモデルは2020年の5月に発売されていて、ホワイトはその半年後の11月に追加されています。おそらく色が違うだけで性能は変わらないと思うので、実質2年前のモデルとなるわけですが、Shureの音質に興味があったので購入してしまいました。

ただ、ホワイトはAmazonと楽天市場で新品が在庫切れだったので、仕方なく「ほぼ新品」となっている中古を購入しました。価格は新品と大差ないです。

ついでにゼンハイザーのBluetoothオーディオトランスミッター「BT T100」も買いました。Bluetoothの送信機です。私の用途ではこれが必須。

目次

購入までの経緯

新たにヘッドホンを購入した理由はいろいろあるのですが、大きな理由としては2つあります。

1つ目は、今まで使っていたヘッドホンのヘッドバンドのところがボロボロになりかけてきたことです。

ゼンハイザーのHD599(プリンとか焼きプリンと呼ばれているやつ)という有線の開放型ヘッドホンを使っているのですが、音質は良いし、長時間つけていても耳や頭が痛くならないし、開放型で蒸れないので、めちゃめちゃ気に入っていました。

ただ、毎日8時間近く使っていたからなのか、一年も経たないうちにレザー調の部分の表面が剥がれてきました。剥がれているのは一部分だけなので、もしかしたら爪とかがあたって剥がれたのかもしれませんが、ちょっとこれはなんとかしないとまずいと思い、もう一つヘッドホンを買って使い分けることにしました。

2つ目は、テレビを見るときに使っているスピーカーが音楽用なので聞き取りづらいことです。

ANKERの「SoundCore2」というモバイルスピーカーを使っていたのですが、音楽用のスピーカーなので低音が強かったりして聞き取りづらいんです。他のスピーカーも検討してみたのですが、たぶんほとんどが低音を強調するような音になっていると思うので、周囲への音が気になって音量が上げられないことからヘッドホンで聞こうと思ったわけです。

私がテレビを見るのは食事をするときだけで、有線だと線が邪魔になるのでワイヤレスにしました。

ただ、私の環境ではTVチューナーをモニターに繋げて映していて、ワイヤレスヘッドホンだけではBluetooth接続できないので、ゼンハイザーのトランスミッター(送信機)も購入したわけです(普通のテレビでもBluetooth接続はできないけど・・・)。

「AONIC 50」を選んだ理由

上述した理由からワイヤレスヘッドホンを選んだわけですが、外で使わないのになぜノイズキャンセリング付きのヘッドホンを選んだかというと、外音取込み機能がついているからです。

密閉型のヘッドホンだと周りの音が聞こえにくくなり、宅配便が来たときに気がつかないと困るので今まで開放型を使ってきました。ただ、ワイヤレスだと密閉型が一般的で開放型ってほとんどないんです。全く無いわけではないのですが、外音取込み機能があれば周りの音が聞こえるので、せっかくなのでノイズキャンセリングヘッドホンを使ってみようということで選んだわけです。

有名どころだとSONYやBOSE、ゼンハイザーだと思うのですが、SONYとBOSEは「aptX-LL」という低遅延のコーデックに対応してないのでやめました。「SBC」というコーデックは明らかな遅延があるのでテレビや動画には向いていません。

ゼンハイザーのモデルはだいたい aptX-LL に対応しているので「MOMENTUM Wireless 3」を買おうと思ったのですが、電源ボタンがなくて、折りたたまないと電源が切れないらしいです。ヘッドホンハンガーにかけたい私としては残念な仕様。そろそろ新しいモデルが出るのではないかという噂もあるので、ゼンハイザーは新モデルが出たら買います。

そしてワイヤレスヘッドホン探しで迷子になりかけたときに発見したのがShureのAONIC 50でした。レビューを見ると低音控えめで音質が良いらしい。低音控えめのほうがいろんな音楽に対応できるので、個人的に好みです。

ただ、YouTubeでのレビューが極端に少ない気がします。たぶんSONYのような低音がガンガンなる音のほうが一般ウケするんだろうなと思います。

Shureには「AONIC 40」という新しいモデルがあるのですが、こちらはaptX-LLに対応してないようです。AONIC 40 のほうが軽くて折りたためるので携帯性は高いのですが、私は外で使うことはないので50を選びました。因みに40のほうが安いです。

開封

でかっ!

丸いから余計大きく見えているのかもしれません。

ケースが丸くて大きいから箱も丸くせざるを得なかったのでしょうね。でも四角のほうが収納しやすいかも。

マットな質感で指紋がつきにくいです。Kindle Paperwhite みたいな感じ。

開けるとこんな感じ。

たぶん中古だからだと思いますが、芳香剤の匂いが染み付いてます。臭すぎて気持ち悪くなるレベルです。これでよく「ほぼ新品」って書けたなと思いました。

ケースの中身を出してみました。

本体とマニュアル、USB Type-C to Type-A ケーブル、3.5mm to 2.5mm オーディオケーブルです。有線のアナログ接続とデジタル接続もできます。

白い部分は樹脂製で表面が少しザラザラしている感じです。ただ、全然安っぽい感じはありません。

このアルミの部分の高級感が半端じゃないです。結構精密に作られているので、かなりコストがかかっていると思います。

伸ばすと線が入っているのがわかります。この線に合わせて段階的に伸び縮みさせることができます。これは地味に嬉しいポイント。

イヤーパッドの中にもLRの巨大な文字があります。

イヤーパッドはレザー調の素材ですが、中はメッシュになっています。

イヤーパッドとヘッドバンドの部分はめちゃくちゃ柔らかくてさわり心地が良いです。イヤーパッドは今川焼きみたいw

操作は物理ボタンです。

電源と音量、再生のボタンは押すだけなので慣れればなんてことはないです。ただ、このスライドさせるスイッチの操作が気を使います。

ノイズキャンセリング・オンとオフ、そして外音取り込みの3つのモードの切り換えなのですが、真ん中のノイズキャンセリング・オフにするのにコツがいります。普通にスライドさせると通り過ぎてしまう。

続いてゼンハイザーのトランスミッターです。

中身はこれだけ。左から本体、マイクロUSBケーブル、光デジタルケーブル、3.5mmアナログケーブルです。

本体はめちゃくちゃ軽いです。

上面のさわり心地は、マッチのこすり合わせる部分みたいです。側面は上面よりもつるつるしています。どちらも指紋がつきにくいです。

使ってみた

装着感

耳に当たる部分がかなり柔らかいので、強い圧迫感はないです。

このヘッドホンが331gで、ゼンハイザーのHD599が250gなのですが、装着しただけだとそこまで重さの違いは感じません。頭を横に振ったときに初めて「あぁ重いな」というのを感じます。ただ、頭を強めに振ってもほとんどズレません。どちらかというとHD599のほうがズレます。

耳の入る穴の縦方向がHD599よりも少し短いですが、私の耳がピッタリ収まっていい感じです。装着感はかなり良いです。

1時間くらいつけっぱなしにしてみましたが、耳や頭が痛くなったりすることはなかったです。ただ、密閉型なのでやはり蒸れますね。

ノイズキャンセリング

まずスマホに「ShurePlus PLAY」というアプリを入れて、ファームウェアアップデートをしました。10分か20分くらいだったかな?このアプリでイコライザーなどの設定もでき、ヘッドホン自体に設定が保存されるようです。

そして人生初のノイズキャンセリングを使ってみました。思っていたより大したことありませんでしたw

Shureのノイズキャンセリングはあまり強くはないらしいので特に期待していたわけではありませんが、まぁこんなものかという感じです。

空気清浄機のそばに行って試してみると、確かに空気清浄機の音は軽減されています。ただ、床を爪で叩いた音や壁を叩いた音はあまり変わらないです。特定の音しか小さくならないのかもしれません。名前の通りノイズだけが取り除かれるような感じなんだと思います。

このヘッドホンのノイズキャンセリングには「ノーマル」と「最大」という2つがあり、最大にするとノイズもかなり小さくなりますが、「サーー」というホワイトノイズも強くなります。音楽を流せば気にならなくなるとは思いますが・・・。

ノイズキャンセリングヘッドホンを外で使うことが問題視されない理由がわかりました。すべての音が消えるわけではない。

外音取り込み

次は外音取り込みです。外音取り込みは10段階くらいから強さ?を選べ、デフォルトでは中央になっています。

マイクを通っている割には、音の方向や音質はかなり自然な感じがします。ただし、自分の声の「さしすせそ」の空気が抜ける音や、ビニール袋のガサガサする音などは強めに聞こえます。ノイジーな音が強調されるような感じです。数十秒で慣れるのであまり気にならなくはなります。

強さを上げると取り込んだ音の大きさも上がりますが、ホワイトノイズも大きくなります。

この外音取り込みは、ちゃんと周りの音が聞こえるのでかなり使えそうです。ひとまず安心。

音質

私は音に詳しいわけではないので参考程度に。主にゼンハイザーのHD599との比較になります。

第一印象は「音がしょぼいな」です。

低音が非常に弱く、開放型のHD599より弱いです。というか楽器の音全般が抑えめな感じがします。

ただ、しばらく聴いて耳が慣れてくると、抑えめというより雑音がなくてクリアな音という印象に変わってきました。重厚感はないものの、曲によっては低音部分もしっかり出ている感じがします。

試しにHD599で聴き直してみると音がこもっているように聞こえ、このとき初めてShureの音の凄さに気が付きました。雑音がなくて一つ一つの音がめっちゃ綺麗です。

HD599を初めて聴いたときにも音の綺麗さに驚きましたが、今回はそれをさらに超えてきました。しかもワイヤレスで。

私はモニターヘッドホンというもので聴いたことがないのですが、もしかしたらモニターヘッドホンに近い音なのかもしれません。原音に近いのかも。これがYouTubeでのレビューが少ない理由なのかもしれません。一般ウケしない音。

ここまではJポップやハードロックしか聴いていませんでしたが、クラシックを聴いてみると音の鮮明さがよくわかりました。高音の響きが自然で、余計な音がなっていない感じです。Jポップでもボーカルがメインの静かな曲ならわかりやすいです。

ただ、HD599のほうが劣っているというわけではありません。HD599は低音に厚みがあることと、楽器全体の音が同じ音量で聞こえるのに対し、AONIC 50 はボーカルに焦点が当てられている感じがします。このあたりは好みの問題だと思います。

AONIC 50 は、動画やテレビを見るのにも適しているかもしれません。こんな使い方をするのは私くらいでしょうが・・・。

有線接続

AONIC 50 には「USB-DAC」という接続方法があります。私も詳しくは知りませんが、ヘッドホンとパソコンをUSBでつなぐとデジタルで信号を送ることができるようです。アナログ接続に比べ、デジタル信号はノイズに強いので、音質がよくなるらしいです。

実際に聴いてみると、雑音がさらに少なくなって、より淡泊な音になっています。「音が良い」とはこういうことなんだとわかりました。

ただ、私にはそれくらいの違いしかわかりません。「全然音が違う」というレビューがいくつかありましたが、私には劇的な変化があるようには思えない。このあたりが私の耳の限界なのかも・・・。

それと、無線接続とUSB-DAC接続では、音量設定を同じにしても同じ音量になりませんでした。USB-DAC接続のほうが音が小さいので、設定音量を上げないと同じになりません。これが高いヘッドホンを使うと外付けのアンプが必要になる理由なのかなと思いました。

私はそこまで音質にこだわりはないので、ワイヤレスで使いますw

操作性

ボタンの配置とかは慣れればなんとでもなるとは思いますが、ヘッドホンのボタンで音量を変えると、反映されるまでに0.5秒くらいかかります。しかも短い間隔で2、3回ボタンを押しても音量が1しか変わりません。1回ボタンを押して音量が変わってから次のボタンを押さないと反映されないみたいです。これはかなり不便です。

ゼンハイザーのトランスミッター

まず普通にBluetoothでPCに接続して遅延確認用の動画を見てみると、Windowsでは予想通り音が遅延していました。フォートナイトをやってもかなり遅延を感じます。

ただ、Macでは遅延確認用の動画だと遅延がほとんど感じられませんでした。ゲームのほうが遅延がわかりやすいと思いますが、Macにゲームを入れていないので確認ができません。普通の動画を見ても違和感は感じないので、Macで動画を見るときはこれでも問題なさそう。

Mac に Bluetooth Explorer というアプリを入れてコーデックを確認しようとしましたが、なんか動いてないっぽい。「Big sur は対応していない」とどこかで見たので、Monterey にもおそらく対応してないのでしょう。結局コーデックはわからず。

次に、購入したゼンハイザーのトランスミッターを、3.5mmのオーディオケーブルでモニターに接続しました。相性が悪いからなのか、なかなかヘッドホンとペアリングしてくれませんでしたが、電源を切ったり入れたりしてたらペアリングできました。

これでフォートナイトをやってみると、遅延はまったく感じられませんでした。動画やテレビを見てもまったく違和感はないです。

もっと安いものも売っていたのですがレビューがあまり良くなかったので、有名ブランドのものを買って正解でした。

ただし、大きな音が出る場面でノイズが入る現象がたまに起こります。他の何かと干渉しているのかもしれませんが、たまにしか起こらないので今のところ原因はわかっていません。

※朝はノイズが入らないので、何かしらの電子機器がノイズの原因かもしれません。因みに直接MacとBluetooth接続したときは、ノイズは入りません。

追記:ノイズが入っている原因はテレビ番組を倍速で見ているからでした(ノイズというより音割れに近い)。普通の速度ではノイズはないです。それと、大きな音でノイズが入るのは、動画自体の音が割れているからでした。トランスミッターが原因でノイズが入ることは今のところないようです。(2022年4月30日)

それと、これはトランスミッターの問題ではないですが、このヘッドホンは2台同時にBluetooth接続ができるので、ヘッドホンの電源を入れるとMacとトランスミッターの両方と接続します。このときMacの設定でトランスミッター側から出力させるように切り替えても音が出ません。音の出始めだけ一瞬音が出て無音になります。Macと接続しているBluetoothを切断すれば音は出るようになるのですが、macOS を Monterey にアップデートしてからスリープ中にもBluetoothが接続されるようになったので、めちゃくちゃめんどくさいです。スリープ中にBluetoothがつながるのがバグなのか仕様なのかわかりませんが、まじでやめてほしい。

まとめ

おわりに

こんなに高いヘッドホンを使ったのは初めてだったので、最初はスカスカな音だなと思いました。しかし、2、3日使ってみると、今まで聞いていた隙間なく埋められている音はノイズだったのだと思うようになりました。聴けば聴くほどこのヘッドホンの魅力にハマっていっている気がします。

こうなると他のヘッドホンにも興味が出てきました。ただ、この先はおそらく「沼」でしょうね。

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