FiiOの最上級DAC内蔵ヘッドホンアンプ【K9 Pro ESS】

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今回購入したのはFiiOのハイエンドDAC内蔵ヘッドホンアンプ「K9 Pro ESS」です。価格は14万3000円ですw

オーディオ機器に10万円以上出すとか、2年くらい前までの自分では想像すらしていませんでした。1年前にゼンハイザーのHD600というヘッドホンを4万円くらいで購入したときでさえ、10万円近くするものを買うことはないだろうと思っていました。

それがいつの間にかこれです。

2ヶ月前にTAGO STUDIOの「T3-01」というヘッドホンを62,700円で購入してからのこれです。

人生何が起こるかわかりませんw

目次

開封

取っ手付きのダンボールに入っています。

高級感があるような、ないような。少なくともゴージャスです。個人的には好きです。

フタがマグネットでくっついています。

フタを開けたらいきなり警告です。

この製品は電圧を115Vと230Vで切り替えることができます。日本の100Vの場合は115V設定で良いらしい。

警告をめくると、紙、本体、箱。

全部出すとこんな感じ。

何が入っているかは公式サイトを御覧ください。

デカいです。そして重いです。

10万円以上するだけあって、作りはかなり良いです。黒と金は高級感と重厚感があります。

公式サイトを見ると「ゴールドフィニッシュのステンレス製ボリュームノブとサンドブラスト・アルミニウム合金ボディによる精悍な外装仕上げ」となっています。ボリュームノブの前面の黒光りしている部分を触っても冷たくないので、アクリルかなにかをはめ込んであるっぽいです。金色の部分は触ると冷たいので、ここがステンレスですね。

ボリュームノブは結構軽いです。しかも、少しガタツキがあり、10時から1時の方向ではどこかが擦れてガリガリします。ノブを上に持ち上げながら回すと擦れなくなります。なんだこりゃ?

ボリュームノブに関してはiFi Audio の ZEN DAC のほうが質感は良いかもしれません。

XLR4ピンのポートにはカバーが付いています。

ボタン類は小さめで出っ張りが少ないです。見た目はスッキリしていて良いですね。「OUTPUT」と「GAIN」は頻繁に変更するものではないと思いますが、操作はしづらそうです。私の場合は、OUTPUTは「HP」、GAINは「L」から切り替えないで使用しているので関係ないですが…。

背面の主電源の他に前面にはオン・オフボタンも付いています。オンもオフも3秒の長押しなので、非常に使い勝手が悪いです。せめて2秒とか1秒にしてほしかった。

側面には USB Type-C のポートがあります。

背面です。

裏面には電圧切替スイッチがあります。奥まった位置にあるので、指が当たっていつの間にか切り替わっていたとかはなさそうですが、ちょっと怖いですよね。

なんて思っていたら、付属品の中にカバーが入っていました。

ゴム足はセルフサービスみたいです。

なぜ6個?2個は予備かな?

音質

DAC は iFi Audio の「ZEN DAC」しか持っていないので、ZEN DAC との比較になります。ヘッドホンはゼンハイザーの「HD600」と、TAGO STUDIO の「T3-01」を使用しました。どちらも4.4mmのバランスケーブルです。再生機器はMac mini で、付属のケーブルでつないでいます。

第一印象は「低音が強い」「全体的に解像度が高い」です。

「低音が強い」についてですが、低音から中低音くらいまでがかなり強めで、HD600ではちょうど良い感じですが、T3-01だと私にはちょっと強すぎるなぁと思っていました。ただ、3、4日聴いていたら、強いのが収まってきました。1週間経った今では、ZEN DAC よりやや強いかなぁくらいになっています(解像度が高いから強く聞こえるのかも)。

オーディオ機器のエイジングには割りと懐疑的でしたが、こういうのを経験すると数時間程度の慣らし運転みたいなものは必要なのかなと思えてきました。

「全体的に解像度が高い」についてはそのまんまですね。とにかく楽器の音がクッキリしていて聞き取りやすいです。特にベースとドラムの音がクッキリです。

あとはノイズが少ないので、ボリュームを上げても高音が刺さりにくいです。

オーケストラやピアノの曲も聴いてみましたが、解像度が高い以外の違いはわかりませんでしたw最近はメタルやハードロックしか聴いていないので…。

発熱について

いくつかのレビューで発熱について書かれていたので気にしていましたが、結論から言うと、今のところ気にするほど熱くはなっていません。

電源をオンにしておくと徐々に温かくなっていきますが、1時間経ってようやく「少し温かくなってきたなぁ」くらいです。2、3時間でもう少し温かくなりますが、熱いというほどではありません。

季節的に部屋の温度が低いということもありますが、今のところは問題なさそうです。

まとめ

感想

ZEN DAC は音量を下げていくと、左右の音量のバランスが悪くなるギャングエラーが発生します。T3-01をバランスケーブルでつなぐと音量が大きいのでボリュームを下げたいのですが、ギャングエラーが発生するのでYoutubeや音楽アプリの音量を下げなければいけなくて、それがなくなっただけでも快適になりました。

解像度も高くなり音質には満足していますが、10万円以上の価格差を考えると、正直そこまでの音質差があるようには思えませんでした(使い込んでいけばまた変わるのかもしれませんが・・・)。これはこの製品がどうこうではなく、価格が上がれば上がるほど価格と音質が比例しなくなっていくためだと思います。決して買ったことを後悔しているわけではありませんが、これ以上のヘッドホンアンプを買うことはないでしょう(毎回同じことを言っている気はしますが・・・)。

ヘッドホンを買ったほうが音の変化は大きいので、ヘッドホンはまた買うと思います。一年後くらいに・・・

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