初めてのバランスケーブル【MOGAMI 音光堂】【HD600】

※当サイトでは広告を掲載しています

ゼンハイザーのHD600を購入して早8ヶ月。音質には満足しているし、今年はヘッドホンもアンプも買わないと決めていますが、そろそろ変化が欲しい。ということで、バランスケーブルを購入しました。

私が購入したのは「CABLECRAFT 音光堂」というブランドの「MOGAMI 2947」というケーブルです。これよりも安いケーブルはいくつかあったのですが、ほとんどが1.2mの長さで短いので、長さを選べるこのケーブルにしました。2mの長さで9800円でした。バランスケーブルとしては安い方なのかな?

ここでは私が聴いてどう感じたのかを書いているだけなので、バランス接続自体の説明は書いていません。ネットで検索するといろいろと出てくるので、バランス接続について知りたい方はそちらを御覧ください。

最初に結果だけ書きますが、別のヘッドホンで聴いているんじゃないかって言うくらい違いが出ました。正直こんなに変わると思ってませんでした。ただし、曲や録音環境によって違いが分かりづらいものもあります。

一応書いておくと、これがバランス・アンバランスによる違いなのか、ケーブルを変えたことによる違いなのかは、厳密にはわかりません。

環境は「Mac mini」→「iFi Audio ZEN DAC(バスパワー)」→「ゼンハイザー HD600」です。

目次

開封・接続

真空パックです。

受注生産らしいのですが、注文したその日に発送されました。おそらく部品はすでにそろっていて、組み立てるだけなのでしょうね。

HD600付属の純正のケーブルより太くて重いです。

とりあえず聴いてみようと思ったのですが、音がならない・・・。

接続部を押し付けてみたら片側だけ音がなったので、接触不良なのかなと思っていましたが、強めに押し付けたら奥まで入って、ちゃんと音がなりましたw

↑これで挿さっていると思っていましたが、そこそこ強い力で押し付けると挿さります。↓

聴いてみた

音の第一印象は「中低音域の雰囲気が変わった」と「左右の音の分離感がすごい」です。

1つ目の「中低音域の雰囲気が変わった」については、私の脳の変化なのかケーブルの変化なのかはわかりませんが、1時間ほど聴いていたら元のケーブルとの違いはほぼなくなりました。最初は柔らかくマイルドに聴こえていたので、ちょっと好みじゃないなと思っていましたが、なぜか変わったので良かったです。

2つ目の「左右の音の分離感がすごい」は言葉の通りで、左右と真ん中の音がはっきりと別れていて、真ん中でなっているボーカルやベースの音がクリアに聴こえます。左右の音もクリアになっていますが、真横から聞こえてくる感じなので、好みが分かれるかもしれません。個人的には「はっきりくっきり」なので好きです。

「左右の分離感」と関係しているのかもしれませんが、ボーカルの音が大きくなったように感じるのと、ベースの音が太くなったように思います。

久しぶりにクラシックもいくつか聴いてみましたが、オーケストラをアンバランスで聴くと音が重なる部分でキンキンするのに対して、バランスではキンキンしないというかそもそも重なっているという感じがしません。

ピアノだけの曲も同じで、高音部分で音が重なるとアンバランスでは音がごちゃつきます。しかもピアノの場合は一つ一つの音が全然違います。めちゃくちゃクリアで、特に高音部分はキラキラしている感じがします。

正直ケーブル1本でこんなに変わるとは思っていませんでした。「ケーブルに1万円って・・・」と思っていましたが、楽器ごとの音が聞きやすくなって非常に満足しています。


因みにZEN DAC は、4.4mm のバランス出力が前と後ろの2箇所ありますが(後ろはアンプへの出力用だと思いますが・・・)、前と後ろで音質が違うというレビューを見た気がするので試してみました。すると、前に挿すとアンバランスより音が大きく、後ろに挿すとアンバランスと同じくらいの音量になりました。前と後ろで音量が違う理由はわかりませんが、音量以外の違いはあまりないように思います。個体差もあるのかも。

今後の展望

音の変化を感じるのがなぜこんなに楽しいのかわかりませんが、再び沼に足を取られ始めました。

来年になったら新しいヘッドホンを買おうと思い、いろいろと調べた結果、ゼンハイザーの「HD660S2」、ソニーの「MDR-MV1」、TAGO STUDIO「T3-01」が候補に挙がりました。

ただ、同じ価格帯のものを買うよりも、思い切ってゼンハイザーの「HD800S」を買ったほうが良いんじゃないかと思うようになりました。これを買えば終止符を打てるはず(HD600 を買うときにも同じことを言っていた気がするけど・・・)。

その前にアンプによる違いも楽しみたいので、新しいアンプも欲しい。とりあえず10万円前後のもので探してみると、iFi audio の「NEO iDSD」が候補に挙がりました。さらに探してみると、FiiO の「K9 Pro ESS」がモニターライクな音らしいというレビューを見つけました。ただし、こいつは14万円超え。FiiO の最上位モデルですが、他のメーカーの最上位モデルと比べれば安くてコンパクトらしい。

まぁ現状での願望なので、来年になってどうなるかはわかりませんが・・・。

オーディオ」のページ