iPhone6でiOSをアップデートしたら8時間かかった

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12月30日に放送されたアメトーークスペシャルの「iPhoneついていけない芸人」の中で紹介されていた「メモアプリで書類をスキャンできる」機能が使いたくて、iPhoneのアップデートを試みてみました。

私のiPhoneの状態

私は未だにiPhone6を使っていますが、OSのアップデートはiOS10.1.1でストップしていました。

理由は2つあり、ひとつはモバイル回線しかもっていないことです。私がスマートフォンに求めているものは基本的な機能だけなので、新しい機能が追加されたとしても使うことはほとんどありません。つまり、通信量に見合うだけのメリットがあるとは思えないのです。もちろんセキュリティ強化のためにアップデートは行ったほうが良いことは理解していますが、iPhoneで買い物をすることもないので大したデータも入っていないし、データが消えても構わないと思っています(アカウントのパスワードなどを盗まれると困りますが…)。

そしてもう一つは、iPhoneだけではアップデートできない状態になっていることです。設定アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」をタップしても「アップデートを確認中」が永遠と表示されるだけで、アップデートできないのです。これはネットで調べて、iPhoneをパソコンにつないで、パソコンのiTunesを起動させるとiPhoneを認識できるので、そこからアップデートできることはわかっていました。しかし、Macを買ったのは最近で、わざわざWindowsにiTunesを入れるのもなんだかなぁ~と思って、結局そのままになっていました。

このページの冒頭にも書いたとおり、メモアプリで書類をスキャンできることを知って自分のiPhoneで使ってみようと思いましたができませんでした。調べてみると、OSのアップデートが必要らしいので、アップデートすることを決めました。

なぜ書類のスキャン機能が欲しいのかと言うと、私が使っているスキャン機能がついているプリンターの液晶画面が映らなくなり、スキャンできなくなってしまったからです。「なら新しいプリンターを買えばいい」ということになりますが、次に買うプリンターはモバイルプリンターを考えており、モバイルプリンターでもスキャンできるものもあるようですが、紙しかスキャンできません。免許証やマイナンバーカードなどのコピーが必要になる場合もあるので、これをiPhoneのカメラで綺麗に撮れるのであれば、スキャナー機能のついたプリンターを買う必要がなくなるという目論見です。

開始

細かい説明は他のサイトを参照していただくとして、ざっくりと私が行った手順を書いていきます(他のサイトでもざっくりとしか書いてありませんが…)。

iTunesからダウンロード(1.5時間)

私の場合は、パソコンのiTunesからしかアップデートできないことがわかっていたので、まずはiPhoneをパソコン(Mac mini)にケーブルでつなぎます。パソコンのiTunesを立ち上げると、iTunesウィンドウの左上にスマホのアイコンが表れるのでこれをクリック。そして「アップデートを確認」ボタンを押して、なんやかんやあってアップデートファイルのダウンロードを開始できます。

このときの最新バージョンは「iOS 12.1.2」で、ダウンロードするファイルのサイズは2.9GBでした。モバイル回線なので1.5時間くらいかかりました。

アップデート開始から再起動ループ(4.5時間)

アップデートが開始される前にiPhoneデータのバックアップなどが自動で行われ、その後アップデートが開始されました。「何で勝手にバックアップとるんだよ」と思っていましたが、後にこのバックアップに助けられることになります。

アップデートが開始されるとパソコンとの接続は切断され、iPhone側で勝手にアップデートしてくれます。わずか数分で進行状況バーは半分を超えていたので、すぐに終わりそうだと思っていましたが、ここからバーの動きが遅くなりました。

ちょこちょこ確認しながら1.5時間ほど放置していましたが、進行状況バーが残り0.5mmくらいのところから動いていなかったので、再起動を実施しました。iPhone6の場合は、電源ボタンとホームボタンを数秒間押しっぱなしで再起動できます。

その後ネットで調べて「SIMを抜いた状態でアップデートするといい」とか「SIMを抜き差ししてからアップデートすると直る」という情報があったので0.5時間ほど試してみましたが、アップデートが終わる気配がなかったことと、おそらく関係ないだろうということで、再びネットで調べ始めました。

Appleのサイトでは「アップデートに数分から1時間程度かかることがある」と書かれていたので、もう一度1時間以上放置してみようと思いやってみましたが、やはり進行状況バーが残り0.5mmくらいのところで止まりました。ひたすら待ってみようと思い、再起動してから2.5時間ほど放置していましたがだめでした。iPhoneを触ると冷たくなっていたので、処理が止まっているのだと思い、再起動したところ電池マークが表示されました。これらの作業中でもパソコンにケーブルで繋ぎっぱなしにしてあったのですが、充電されていなかったようです。

リカバリモードからアップデート(1.5時間)

強制的にバックアップもされているから元に戻そうかと迷いながら、iPhoneをリカバリーモードにしてみました。iPhone6の場合は電源ボタンとホームボタンを10秒以上押しっぱなしにするとリカバリーモードになります。そしてパソコンと接続するとiTunesでiPhoneを認識してくれます。

すると、iPhoneがどうのこうのというウィンドウが表示され、アップデートを確認というボタンが出てきたので押してみると、アップデートファイルを確認中という表示が出て、数分すると再びアップデートが開始されました。1.5時間ほど待ってみましたが、やはり進行状況バーが残り0.5mmくらいのところで止まったままになりました。

最新バージョンで復元後、バックアップデータの復元(0.5時間)

いよいよバックアップからiPhoneを元に戻すときが来たと思いました。元に戻してわずか十数件の連絡先だけメモしてから、iPhoneを初期化してクリーンアップデートできたらいいなと考えていました。

リカバリーモードでiTunesに接続していろいろ確認していると「最新バージョンに復元」というボタンがあり、その下に「最新バージョンに復元後、連絡先や・・・などのデータを復元するか選択できます」みたいなことが書かれていたので「これでいけるんじゃない?」と思いダメ元でやってみました。

すると、数分でアップデートが終了し、「新しいiPhoneとして設定」ではなく「iTunesのバックアップから復元」を選択すると個別のデータももとに戻っていました。

「やっとアップデートできた〜〜〜」

アップデートファイルをダウンロードし始めてから8時間が経過していましたとさ。めでたしめでたし。ヽ(`Д´)ノプンプン

まとめ

私の調べ方が悪かったからなのか、最新バージョンで復元してからバックアップでファイルを復元する方法は、ネット上では見つかりませんでした。

アップデート終了後にネットで調べると、この方法は「iPhoneのソフトウェアが古すぎるためにバックアップファイルを復元できない」場合に使用するようです。ただ、私のようにアップデートが完了しない場合にも使用できることがわかりました。

おそらくiOSのバージョンの違いが原因だと思いますが、この方法で完全にファイルが復元されるわけではないようです。私の場合はまず、音楽ファイルが復元されませんでした。もともと20曲くらいしか入っていなかったので大した問題ではありませんでしたが、何百曲も入っている人は気をつけたほうが良いです。

復元されないものがもう一つあり、それはアプリです。アップデートファイルに入っているアプリはそれがそのままインストールされ、入っていないアプリは最新バージョンのものが勝手にダウンロードされます。ただ、アプリ内で使用されるデータは復元されていました。

OSの中身が複雑なのはなんとなく理解できるし、問題が起こるのも仕方のないことだと思いますが、アップデート中にフリーズするのはなんとかしてほしいです。アップデートできなかったなら「アップデートできませんでした」という表示をしてほしいと思うのは私だけでしょうか。

ちなみに、私がアップデートした理由である書類のスキャン機能ですが、無事に使うことができました。

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