【節約の記録】自動車を売って固定費激減

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なんの疑問もなく自動車を所有していましたが、会社をやめて自動車に乗る機会が激減して気がついたのは、「自動車は本当に必要なものなのか」ということと、「自動車を所有しているだけで毎年莫大なお金を支払っている」ということです。

自動車の維持費にいくらかかっているんだろう

もちろん「会社の通勤で必要」とか「車が好きで趣味として所有している」という人もいると思います。私も少し前までは通勤で必要でしたし、車も好きでスポーツカーに乗っていました。ただ、年齢を重ねるごとに車への興味も薄れ、次は軽自動車にしようかなと考えていたときにふと思ったのが、「1年間で車にどれだけお金がかかっているんだろう」ということ。実際に2018年分を調べ、1年当たりに換算したのが以下です。

合計で¥243,000、1ヶ月あたり¥20,250です。ガソリン代は含まれていません。分散されているので気がつきにくいですが、まとめるとかなりの金額になります。月2万円はやば過ぎる・・・。

これらの金額は私の場合であって個人によって違うと思いますが、おそらくこの金額は平均的な金額よりも高いと思いますので少し説明を。

まず、自動車税ですが、基本的には排気量によって金額が決まりますが、今現在の制度では新車登録から13年を超えると金額が上がる仕組みになっています。私の車は排気量2000cc 以下でしたが、13年を超えていたので自動車税は少し高くなっています。

次に、車検とそれに伴う費用ですが、古い車なのでさまざまな部品交換が必要になりました。実際には車検のとき以外にも部品交換をしていますが、それは金額に含めていないので、含めるともう少し金額が上がります。

駐車場代は特に説明はありません。

任意保険は、努めていた会社で最低限の補償金額が決められていたため、高額?な保険に入らされることに。見直しを行うこともせず、そのままズルズルと来た感じです。無事故無違反なのに金額が全然下がっておらず、2019年にはむしろ上がっています。割引率は上がっているようですが、それ以外の要因での価格の上昇の方が大きいという理不尽な結果です。

新車を買えば税金や保険料が安くなり、年間¥243,000という金額はかなり低くなると思いますが、新車の購入費用が上乗せされることを考えれば、変わらないかあるいはむしろ高くなる可能性すらあります。

最近では「シェアリングエコノミー」とか「ライドシェア」という言葉を耳にする機会が増え、所有から共有あるいはレンタルなどへの関心が高まっています。自動車を所有するか否かは結局のところ、購入費と維持費に見合うだけの価値が得られるかという身も蓋もない結論になりますが、私の場合はそもそも乗らなくなったので「価値なし」という判断になりました。

自分の感情に折り合いをつける

自動車を売るのに少なからず不安はありました。もっと早くに売ることもできたわけですが、ズルズルと引き伸ばす形になったのも不安があったからです。

車がなくなったとしても、公共交通機関やタクシーなどを使えば移動は問題ないし、今はネット通販で何でも家まで運んでくれるので、車を所有することの機能的な面を他で代替することは可能です。このように頭で理解はしていても、感情がなかなかついてきませんでした。

そこで、車を売ったら、2019年8月下旬に発売された「ニンテンドースイッチ(バッテリー持続時間が長くなったモデル)」を購入するという報酬を設けることにしました。元々購入しようとは思っていましたが、これをご褒美とすることで、不安と期待を同時に発生させる作戦に出ました。この作戦は成功し、2日間で片を付けることができました。

コンビニで住民票と印鑑証明を印刷

たまたま近くに中古車屋さんがあったので、そこで売ることにしました。実際に店舗に行って見積もりをしてもらい、必要になる書類を確認しました。私の場合は住民票と印鑑証明が必要になるとのことだったので、実際に車を引き渡すのは改めてということになりました。

住民票や印鑑証明などの書類は、これまでは役所に行って発行してもらっていましたが、駐車場が少ないため入れないことがあったり、歩いていくにしても30分近くかかるので大変でした。今回はバスで行くことも検討しましたが、マイナンバーカードを使えばコンビニで印刷できることを思い出し、さっそく調べてみました。

私の家の近くには大手コンビニ3社の店舗がすべてあるので心配はしていませんでしたが、最初に調べた2店舗では住民票などの書類を印刷できる機器(キオスク端末)が設置されておらず、最後に調べた店舗でようやく発見しました。地方ではまだあまり普及していないのかもしれません。マイナンバーカード自体が普及していないことを考えれば当然かもしれませんが、私自身は今回の件を通して「マイナンバーカードは意外と便利だなぁ」と思い始めました。

実際にコンビニに行って書類を印刷してきましたが、初めて使う私でもわかりやすく、操作も簡単でした。ただ、私が感じた不便な点は、住民票と印鑑証明など2種類以上の書類を同時に印刷できなかったことです。操作を進めていき1種類の書類を印刷したら、また最初から操作をしていって別の書類を印刷するという手順でした。設置されている機器によっても違っていたり、なにか方法があったりするのかもしれませんが、私の場合はそれに気がつくことはできませんでした。

この他の不満点は、タッチパネルの反応が悪かったことです。普通のコピー機としても使用されているものなので使用頻度が多く、劣化していたのかもしれません。

もう一つだけ挙げさせていただくと、私が使用した機器ではマイナンバーカードを所定の位置に置くだけの非接触型のものでした。ある程度操作が進むとマイナンバーカードを片付けて進めることができますが、置いてある間は周りから丸見えです。私はそれほど気にはなりませんでしたが、女性の方などは気になる人も多いのではないかと思います。逆に見えない位置に置き場を作ると、どこにマイナンバーカードを置けばいいのかわかりにくくなるというデメリットもあるので、このあたりは難しいところかもしれません。

ちなみに、コンビニなどで印刷できる書類の種類は自治体によって異なるようなので、利用する場合はご自身で調べてみてください。

もっとも面倒だったのは任意保険の解約だった

車自体の売却は、見積もりと必要な書類の確認で1日、必要書類の準備といくつかの書類への記入で1日、の計2日で終わりました。しかし、もっとも大変だったのが任意保険の解約でした。

私が契約していた任意保険は、電話をして解約するための書類の送付をお願いするか、窓口まで行って書類を貰いに行くかという手段しかありませんでした。私の場合は、窓口まで行くには公共の交通機関を使っても1時間近くかかるので、電話をするという選択になりました。しかし、3日間で6回電話しましたが一度もつながらず…。ストレスで食欲の低下と吐き気を催し、自分はストレスに弱いんだなぁと改めて実感しました。

ネットで似たようなケースがないか調べてみたところ、ネット回線の解約で同様の事例があり、その中では、解約用の電話番号ではなく契約を申し込むための番号に電話し、解約担当の人につないでもらうという方法が書かれていました。なるほどと思いましたが、電話するのに疲れたので、ネット上のお問合せフォームから解約する意思を伝えました。すると、1時間後に電話がかかってきて、丁寧に対応してくれました(つながるじゃねえか)。

ヽ(`Д´)ノプンプン

「簡単に解約できないようにすることでしか企業を存続させることができないかわいそうな会社なのだ」と自分に言い聞かせ、怒りを沈めました。

ひとまず終了

なにはともあれ、自動車の売却は無事に終了しました。年間¥243,000を支払わずに済むようになったわけです。

ちなみに、自動車税は、残りの期間分の金額を還付するための書類が2ヶ月後くらいに送られてくるそうで、その書類を銀行に持っていくと還付を受けられるそうです。自賠責保険も還付されるようですが、こちらは銀行口座に直接振り込まれるらしいです。

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