SONYのウェアラブルネックスピーカー【SRS-WS1】を買ってみたけど…評価が難しい

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今回購入したのは、SONYのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」です。

2017年に発売されたものなので「今更感」はありますが、最近になって急に興味が出てきたので、いろいろ調べた結果、購入に至りました。

購入した経緯

ここ一年ほどは、テレビやYoutubeなどで動画を見るときや、BGMとして音楽を聞くときにもAnkerのSoundCore 2 を使っていました。ガッツリと音楽を聞きたいときには、SONYの「MDR-XB600」というヘッドホンを使っていました。どちらも5000円くらいで購入したものですが、音質にはそれほどこだわりはないので、どちらの製品にも満足していました。ちなみに、このヘッドホンは2014年に購入したものなので、もう5年も使っていますが、ボロボロになることもなく、耐久性も抜群です。

最近までは特にこれといった不満はなかったわけですが、Youtubeでゲーム実況動画を観るときに、スピーカーだと音の方向性がわかりにくいということに気がつきました(今更w)。なので、ヘッドホンで聞くようになったわけですが、密閉型のヘッドホンなので長時間していると蒸れるわけです。

そこで開放型のヘッドホンを検討したわけですが、SONYの唯一?の開放型ヘッドホン「MDR-MA900」が生産終了になっていました。このヘッドホンは軽くてつけ心地もよく、音のバランスも良いという評価を目にしていたので、以前にも検討していたモデルです。そのときは、ヘッドホンにそこまでお金を出すつもりはなかったので、結局密閉型で安価なものを購入したわけですが、今になって欲しくなってしまったわけです。

アマゾンで検索すると、今でもマーケットプレイスから新品の出品もありますが、4万円以上します。元の価格が3万円くらいだったと思うので、この価格で購入するとなんだか損をした気分になってしまいます。

SONYの音が好きなのでSONYから選ぼうとしていましたが、ないものは仕方がないです。開放型といえばゼンハイザーということで、ゼンハイザーから選ぶことにしました。しかし、購入する一歩手前までいったときに、なぜか首に引っ掛けるスピーカーが頭に思い浮かびました。「そういえばそんなのもあったなぁ」と思い、調べていくと、これまで使っていたスピーカーとヘッドホンの2つを、ネックスピーカー1台で代用できるのではないかと考えてしまいました。

ネックスピーカーはさまざまなメーカーのものが販売されており、すべてを調べたわけではありませんが、ほとんどは Bluetooth でしか接続できないものでした。私はPCモニターから音声を出力して使いたいので、消去法でSONYのものを選択することになりました。SONYのものはアナログのオーディオケーブルで接続できるので、私の用途と環境ではこれ一択でした。

後で気がついたことですが、他のメーカーのものでもオーディオケーブルで接続できるものもありました。しかし、結局送信機から Bluetooth で飛ばすことになります。私は Bluetooth を信用していないので、どちらにしてもSONYのものを選ぶことになっていたでしょう。

この製品専用のカバーも新しく発売されるようで、私が購入するときにちょうど予約受付が開始されていました。せっかくなのでカバー付きのセットで購入しましたが、価格を見るとカバーだけで2700円しました。最初は特に疑問はありませんでしたが、よく考えたらカバーだけで2700円て高くない?しかも今(7月25日)アマゾンを見たら「本体とカバーのセット商品購入で2000円OFF」になっていました。

ヽ(`Д´)ノプンプン

カバーの発売日は7月20日で、注文はそれよりも前に行っていたので、先にスピーカーだけ届いて、カバーは7月24日に届きました。

開封

特別高級感があるわけではありませんが、安っぽいわけでもありません。

箱のフタを開けてみました。

真ん中の2つは、上が充電台、下が送信機です。思っていたよりも小さかったので場所を取らずに済みそうです。

本体が収まっている箱?を取り出すと、ケーブル類や説明書がありました。

本体と充電台と送信機、そして説明書類です。

本体の重さは約335gとなっているので、ちょっと大きなヘッドホンという感じでしょうか。ただ、スピーカーの付いている左右に重みが集中しているので、雑に扱うと首にかける部分が折れそうで怖いです。

内側のメッシュになっている部分のうち、身体に接触する部分は少し弾力性はあるものの、結構硬めな印象です。

外側の薄灰色のプラスチック部分は綺麗に仕上がっており、高級感があります。

送信機の重さは約30gとなっており、中身が空っぽなんじゃないかと思えるほど軽いです。

充電台はやや重めですが、それでも70g程度しかないようなので軽いです。

本体の溝の中の写真です。

スピーカーは先端の方についています。

首にかけたとき右側にくる方です。

左のボタンが電源、右のボタンは振動ボタンです。

振動の強さは弱、中、強の3段階で、「振動の強さを変えると音質も変わります」と説明書には書かれています。

左側です。

音量の調整ボタンです。購入前に調べたときにも、説明書の中にも音量が何段階あるのかは書かれていませんが、実際に使ってみるとどうやら30段階あるようです。他の製品でもそうですが、なぜ音量が何段階あるのかを記載しないのか疑問です。

写真ではわかりにくいですが、「+」ボタンの右下にマイクロUSBのポートがあります。ここから充電したり、付属の専用ケーブルで有線接続もできるようです。

ケーブル類です。

右上はアダプター2つ(送信機と充電台で使うので2つある)、その下はUSB - マイクロUSBのケーブル2本、その左はアナログの音声ケーブル、専用のオーディオケーブル、光デジタルケーブルとなっています。

使ってみた

まずはつけ心地ですが、最初は少し重いなぁという感じがしましたが、数分で慣れました。

これは人にもよるのかもしれませんが、首の後の骨にあたって少し痛いときがあります。つける人の体型によって本体の角度が変わるのだと思いますが、痩せている人や猫背の人にはあっていないようです。少し太っている人や筋肉質の人、あるいはソファなどの背もたれのある椅子にもたれかかった状態で使うように作られているのかもしれません。まぁ上手い具合に位置をずらせば痛みはなくなりますが。

続いてボタンですが、軽く押すだけで「カチッ」という音とともに反応してくれます。押しやすいし反応も速いし、首にかけた状態でも操作しやすい位置にあります。電源のON・OFFもそれほど大きな音ではありません。ファミコンのスタートボタンを押したときみたいな音です(SONYだけどw)。

続いて音ですが、最初は小さい音量(30段階中の4くらい)で聴いていましたが、低音がスカスカです。振動を強にしても低音は弱く、振動もほぼないです。しかも普通のスピーカーと同じくらい部屋に響きます。

久々に買い物で失敗したと思いましたが、使っていくうちにこの製品の特徴がわかってきました。

まず、普通のスピーカーやヘッドホンと違い、このネックスピーカーは音量を上げると低音が急激に持ち上がってくることです。音量に合わせて振動の大きさも変わるので、おそらく本体を振動させることで低音がなっているように錯覚させているのだと思います。音も空気の振動なので「錯覚」という表現が正しいのかはわかりませんが、とにかく音量を上げれば、そこそこバランスの良い音質で聞くことができます(後で気がつきましたが、アマゾンのページにも、低音部分を振動として再生していることが書いてありましたw)。音質だけを考えれば、圧倒的にヘッドホンが上ですが…(ナンセンスな問いでした)。

そして(原理的には同じですが)もうひとつの特徴として、このネックスピーカーを首から外して少し離れると、低音があまり聞こえなくなることです。上の説明と同じになるので繰り返しませんが、音が最も伝わりやすいのは低音です。この低音が部屋に響かないということは、隣室への音漏れも小さいということです。おそらく、これが普通のスピーカーと最も異なる点だと思います。ただし、高音は普通のスピーカーと同じで響きます。

個人的に気になったことはスピーカーの位置です。上の「開封」のところでも見ましたが、製品の先端にスピーカーがついているので、耳からやや離れた位置にあります。もっと耳の近くに配置したほうがいいような気がしますが、なぜなんでしょう。音場を作り上げるのにこの位置でなければならなかったのか、あるいは製品の構造上、耳の近くに配置できなかったのか。素人の私にはわかりません。

専用のカバーが届いたのでつけてみた

カバーが届きました。

中身です。本体と説明書だけです。

ファスナーつきですね。

製品を袋から出した瞬間は匂いがきついです。「クサっ」てなりました。1日で匂いは消えてくれましたが。

ボタンの位置がわかるようにゴムっぽい素材のシールがついています。簡単に剥がれるものではなさそうですが、数年後はどうでしょうか。

後は、ポートと電源ランプの部分に穴が空いています。

つけてみましたが、形が形なだけにつけるのがかなり大変でした。ボタンの位置を合わせるのも一苦労です。

真ん中の電源ランプの位置は合っているのですが、ポートの位置は微妙に合わない。

因みに、充電台で充電するときは、ファスナーを開ける必要があります。

細かい部分を見ていけば2700円という価格も納得はできますが、直感的にはやはり高いです。

個人的感想

今の段階では、いい買い物をしたという感覚はありません。開放型のヘッドホンを買えばよかったとさえ思っています。ただ、具体的に何が不満なのかを考えてみると、特にこれといった不満もないです。

あえて挙げるとすれば、音量が小さいと低音のないスカスカな音になることでしょうか。ただ、ガッツリ音楽を聞きたいときはヘッドホンで聞けばいいので、大きな不満というほどではありません。

なぜいい買い物をしたと思えないのか、正直自分でもよくわかりません。おそらくこれが5000円だったとしても同じように感じていたと思います。もう少し使い続けてみれば何か分かるかもしれないので、とりあえず使っていこうと思います。

今、目の前にあるネックスピーカーを見て思ったのは「不細工な形だ」ということです(悪口ではなく、次製品への期待です)。

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