問題解決の方法

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問題を解決する方法は、まず大きく分けると「自分で解決する」「他人に丸投げする」の2つがあります。「自分でできることは自分でして、できないことは他人に任せる」という方法も自分で解決することに含まれます。

世の中を見ていると、問題の解決を他人に丸投げする人のほうが成功しているように見えます。これが、成功してお金に余裕ができたから、お金を支払って問題を他人に解決してもらっているのか、他人に問題を丸投げすることによって、自分の時間を確保できるから成功できたのかはわかりません。ただ、問題をある程度理解しておかないとそれなりのリスクを伴うことは明白です。

このページでは、自分で問題を解決するための枠組みについて、以下の5つの順にみていきたいと思います。

事実を把握する

多くの人はこの事実を把握することをせず「こうなっているはずだ」「こうあるべきだ」という主観的な思い込みや規範によって判断をする傾向があります。これらは希望的観測や信念であって、事実ではありません。

事実を把握するとは、いつ、どこで、何が生じ、誰が関わっているのか、その「生じたこと」によってどんな不都合があるのかを確認することです。これを言い換えると「現状がどうなっているのかを確認することと、解決する目的を設定すること」となります。

ただ、感情や偏見が含まれた情報から事実だけを切り離すことは容易ではありません。事実を把握する過程で、何らかの仮説が思い浮かぶこともあると思います。仮説を立てること自体は悪いことではありませんが、人は自分の立てた仮説を検証しようとするとき、その仮説を裏付ける証拠ばかりを探してしまう傾向があるので、重要な事実を見落としてしまうこともあります。

事実を把握することは、簡単なようで実は非常に難しいことなのです。だからこそ、多くの人はこのプロセスを省略してしまうのです。

分析する

分析の目的は原因を明らかにすることです。「事実を把握する」で得られた情報を基に、要素に分解・分類することによって問題の構造を理解し、それを成立させている条件(原因)を明らかにします。

現実の問題では、原因はひとつではないことのほうが多いです。複数の要素が原因である場合もあるし、特定の原因を結果として捉えると、その結果を生じさせている原因も連鎖的に見つかることになります。結果を生じさせている原因を取り除けても、別の経路を通って再び同じ結果が生じる場合もあります。これは問題の構造にもよります。解決手順を実行に移しても問題が解決されない場合には、再びこの分析に戻ってくるの必要があるので、例え解決しなかったとしてもここでの作業は無駄にはなりません。

この分析をする前に事実の把握が行われていないと、的はずれな原因を推定することになります。これは問題がわからないのに答えを探しているようなものです。暗闇の中で探しものをするよりも、明かりを灯して周りに何があるのかを確認しながら探すほうが、圧倒的に効率が良いことは明らかです。この場合、事実を把握するとは、明かりを灯すことにほかなりません。

解決手順をリストアップする

原因がわかったら、その原因を取り除くための手段をリストアップしその手順を決めます。原因を取り除く方法は、大抵は複数あるものです。現実的に可能かどうかは次のステップで考えるので、ここでは方法を列挙するだけです。今現在不可能なものでも、視点を変えたり時間が経過することで実現が可能になる場合もあるためです。

どの手順が最適なのかを選択する

解決手順のリストができたら、それらの方法を比較して良い面と悪い面を挙げていきます。これでいくつかの手順に絞り込むことができます。

絞り込んだ手順を同時進行で進めるか、一つの手順に絞り込んだほうが良いかは問題の構造にもよります。解決されたかどうかが数値などによって明確にわかる場合には、一つ一つ実行したほうがそれぞれの効果がわかりやすいですし、早急に解決する必要がある場合には、いくつかを同時進行させたほうが効率が良いです。

選択した手順を実行する

あとは実行するだけです。実行した途端に「他の方法を選択したほうがよかったかなぁ」といった迷いが生じることもあると思いますが、大きなリスクを伴うものでない限り、後ろを振り返らずにとにかくやりきることが重要です。解決手段がわかっていても、実行しなければ問題は解決されません。もし失敗したとしても、また別の手順を試せばよいのです。

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